ミャンマーで発生したM7.7の地震がタイにも影響 – バンコクで建設中のビルが崩壊

2025年3月28日、ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の大地震は、隣国タイにも深刻な影響を及ぼしました。

特に首都バンコクでは、建設中の高層ビルが倒壊し、多くの作業員が閉じ込められるという悲劇が起きています。

この地震は、東南アジア地域の建築基準や災害対策への課題を浮き彫りにしました。

本記事では、地震の概要、被害状況、そしてタイ・バンコクの建築事情について詳しく解説します。

ミャンマー地震の概要とその影響

2025年3月28日午後3時20分(日本時間)、ミャンマー中部でマグニチュード7.7の地震が発生しました。

震源地はマンダレー近郊で、深さ約10kmという浅い地震でした。この規模の地震は広範囲にわたって強い揺れを引き起こし、隣国タイでもその影響が顕著でした15

  • 余震の発生: 地震から約10分後にはM6.4の余震も観測されました1
  • ミャンマー国内の被害: 建物や橋梁が損壊し、高速道路にも被害が出ています3。

バンコクでの被害状況

バンコクでは地震による揺れで建設中だった30階建てビルが倒壊し、43人もの作業員が閉じ込められる事態となりました。

また、市民はパニック状態となり、多くの人々が建物から避難しました。

  • 倒壊原因: タイでは過去にも建築物倒壊事故が頻発しており、今回も建設基準や施工品質に問題がある可能性があります。
  • 交通への影響: 地下鉄や軽便鉄道など、一部公共交通機関も運行停止となりました。

バンコクの建築事情と課題

タイでは大規模な地震は稀ですが、周辺国から伝わる揺れによる影響を受けることがあります。

特にバンコクは軟弱な地盤(液状化現象)と建築基準の緩さから、高層ビル倒壊リスクが指摘されています。

  • 過去の事例: 2004年スマトラ沖地震では、バイヨックタワーIIの壁が剥離するなどの被害が報告されています。
  • 施工技術の問題点: 支持杭(パイリング)の施工不備や材料品質不足も課題です。

SNSに投稿された地震発生時の映像

地震対策と今後への展望

今回の事件を契機に、タイ政府は災害対策強化を検討する必要があります。

具体的には以下のような取り組みが期待されます:

  • 建築基準法改正と監視体制強化
  • 災害時対応訓練や避難計画の策定
  • 国際的な専門家との協力による技術向上

東南アジア地域における地震リスク

東南アジアはプレート境界付近に位置しており、大規模な地震が発生する可能性があります。

特にミャンマーやインドネシアなどでは頻繁に活動する断層帯があります。

しかしながら、タイ国内では歴史的に大規模な有感地震は少なく、そのため災害対策への意識が低いことも課題です。

まとめ

ミャンマーで発生したM7.7の大地震は、隣国タイにも深刻な影響を及ぼしました。

特にバンコクでの高層ビル倒壊は、多くの命を危険にさらし、タイ国内外で注目されています。

この事件を契機に、災害対策や建築基準改善への取り組みが進むことを期待します。

読者のみなさんも、自分自身や家族を守るため、防災意識を高めていきましょう。

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