アメリカ・ネバダ州のレイク・ミード国立レクリエーション地区で、2人の男が1億4千万年前の奇岩を故意に破壊したとして、最大10年の懲役刑に問われています。
この事件は、自然遺産の保護に対する意識の高まりを示す一例といえるでしょう。
Men accused of damaging 140-million-year-old rock formations at national park face up to 10 years in prison https://t.co/ZFy1DT7Cen pic.twitter.com/E9PtXCTCUf
— CBSColorado (@CBSNewsColorado) August 26, 2024
2024年8月30日、ネバダ州の連邦検察当局は、37歳のワイアット・クリフォード・フェインと31歳のペイデン・デイビッド・ガイ・コスパーの2人を、連邦政有地の損壊と共犯の容疑で起訴しました。
2人は先月、レイク・ミード国立レクリエーション地区の小さな崖の端から、約1億4千万年前の奇岩を故意に押し落としたとされています。
自然遺産の保護意識の高まり
この事件は、自然遺産の保護に対する意識の高まりを示す一例といえます。
連邦当局は、この行為による損害額が1000ドル(約14万円)に上ると述べています。
さらに、押し落とされた奇岩は約1億4千万年前前のものだったことから、当局は非常に重大な事件として捉えています。
自然保護の課題
国立公園管理当局によると、職員の不足から、公園の境界線監視などは一般市民の協力に頼らざるを得ない状況にあります。
今回の事件では、一般市民の通報により、2人の容疑者が特定されたということです。
自然遺産の保護には、当局と市民の協力が不可欠であることが分かります。
法的措置と今後の課題
2人は現在、最大10年の懲役刑に問われています。
弁護側は「入口に岩を押すな」という注意書きがなかったと主張していますが、連邦政有地の損壊という重大な罪に問われています。
このような事件を防ぐには、単に法的措置を強化するだけでなく、自然保護の重要性について、国民の理解を深めていくことが不可欠です。
自然遺産の保護は、私たち全員の責任なのです。
事件があった場所
レイク・ミード国立レクリエーション地区は、アメリカ西部の代表的な自然公園の1つです。
ネバダ州とアリゾナ州にまたがり、レイク・ミード湖を中心に、約1.5万平方キロメートルの広大な敷地を有しています。
まとめ
今回の事件は、自然遺産の保護に対する意識の高まりを示す一例といえます。
当局と市民の協力により、容疑者が特定されたものの、自然保護の課題は依然として残されています。
自然遺産の保護は私たち全員の責任であり、今後も、法的措置と国民の理解を深めていくことが重要です。