イギリスの漁師が、27年前に海に流出したレゴのサメを初めて回収したというニュースが話題になっています。
Fisherman lands first-ever 'lost' Lego shark https://t.co/lThqr6AMor
— BBC Science News (@BBCScienceNews) August 10, 2024
この事故は1997年2月に発生し、大量のレゴ製品が海に流出する大事故でした。
今回、その中から初めて発見されたサメのレゴ製品が見つかったのは、まさに歴史的な出来事と言えるでしょう。
1997年の事故
1997年2月13日、イギリス南西部沖合約20マイル(32km)の場所で、トキオ・エクスプレス号から62個のコンテナが流出する事故が発生しました。
その中には、4,756,940個ものレゴ製品が含まれていたといわれています。
その中には、22,200個の暗灰色のサメと29,600個の淡灰色のサメのレゴ製品が含まれていたことが分かっています。
1997年のこの日、コーンウォール沖で大嵐が発生し、貨物船トキオ・エクスプレスから62個のコンテナが押し出された。そのうちの1つには、海をテーマにしたレゴが500万ピース近く詰め込まれていた。ピースは27年経った今日でも発見されている。
On this day in 1997, a huge storm off the coast of Cornwall pushed 62 containers off the cargo ship Tokio Express. One was filled with nearly 5 million pieces of Lego, much of it sea-themed. The pieces are still being found today, 27 years later. pic.twitter.com/Olh9pCjfXj
— Lego Lost At Sea (@LegoLostAtSea) February 13, 2024
「Lego Lost At Sea」のXでは1997年のレゴの大流出事故の痕跡を写真や本で紹介しているようです。
レゴのサメが発見される
35歳の漁師、リチャード・ウェストさんは、火曜日にペンザンスの南約20マイル(32km)の場所で、漁網の上にレゴのサメを見つけました。
ウェストさんは、子供の頃にレゴのパイレーツシップセットにあったサメを認識したと言います。
これは、27年前の事故から初めて報告されたサメのレゴ製品だと、レゴロストアットシー プロジェクトの創設者であるトレイシー・ウィリアムズさんが確認しました。
レゴロストアットシープロジェクトの取り組み
ウィリアムズさんは、この事故から流出したレゴ製品の発見状況を記録するプロジェクトを立ち上げています。
これまでにも、コーンウォール州だけでなく、マン島、チャンネル諸島、ウェールズ、アイルランドなど、広範囲にわたってレゴ製品が発見されているそうです。
ウィリアムズさんは、この事故から流出したレゴ製品の発見状況を科学的な論文にまとめる予定だと述べています。
レゴのサメの意義
今回発見されたレゴのサメは、27年前の大事故から初めて報告されたものです。
ウェストさんは「これは宝物だ!」と喜んでいますが、この発見の意義は単なる偶然の発見以上のものがあると考えられます。
レゴ製品の海洋汚染問題
この事故は、レゴ製品の海洋汚染問題を考える上で重要な事例となります。
大量のレゴ製品が海に流出し、27年経った今でも発見されているということは、プラスチック製品の海洋汚染がいかに深刻な問題であるかを示しています。
この問題に対して、企業や消費者ができることは何か、今一度考える必要があるでしょう。
まとめ
27年前の大事故から初めて発見されたレゴのサメは、単なる偶然の発見ではなく、レゴ製品の海洋汚染問題を考える上で重要な意味を持っています。
この発見を機に、私たち一人一人ができることを考え、行動に移していくことが重要だと思います。