ジャッキー・ロビンソンの銅像を盗んだ男に15年の懲役判決

2024年8月2日、米カンザス州ウィチタの裁判所で、ジャッキー・ロビンソンの銅像を盗んだ男に対する判決が下されました。

この事件は、アメリカのスポーツ界とコミュニティにとって大きな衝撃を与えたものです。

2024年1月25日、ウィチタ市のパークにあったジャッキー・ロビンソンの銅像が盗まれました。

犯人は像の足首から切り離し、5日後に別のパークの燃えるごみ箱の中で見つかりました。

この銅像は、メジャーリーグの色人種差別撤廃に尽力したロビンソンを記念するものでした。

事件の経緯と判決

盗んだ男の名前はリッキー・アルデレテで、フェンタニル中毒に苦しんでいたことが明らかになりました。

アルデレテは、この銅像窃盗の他にも、2月1日に起きた侵入盗も起訴されていました。

裁判所は、銅像窃盗に対して1年半の懲役刑と4万1500ドル(約600万円)の賠償金を命じました。

一方、侵入盗に対しては13年半の懲役刑を言い渡しました。

合計すると、アルデレテは約15年の刑期を受けることになりました。

アルデレテは法廷で、「フェンタニルに支配されて、多くの間違った判断をしてしまった」と述べ、深く反省の意を示しました。

地域の反応と新しい銅像

この事件に地域社会は大きな衝撃を受けましたが、代替の銅像を立てる動きも早速始まりました。

ウィチタのユースリーグ「リーグ42」は、元の型を使って新しい銅像を制作し、8月5日に披露する予定です。

新しいジャッキー・ロビンソン像が運ばれている様子という動画

真偽は不明ですが、新しいジャッキー・ロビンソン像がトラックで運ばれている動画です。

メジャーリーグベースボールからは10万ドルの寄付も集まり、ヤンキース元監督のジョー・トーレや、サイ・ヤング賞受賞者のCC・サバシアも出席する予定です。

また、盗まれた銅像の足跡は、カンザスシティのネグロリーグ野球博物館に展示されることになりました。

ジャッキー・ロビンソンとは?

ジャッキー・ロビンソンは、1947年にブルックリン・ドジャースでメジャーリーグ初の黒人選手としてデビューし、以降、黒人選手の活躍の道を開きました。

彼は単なるスポーツ界の伝説だけでなく、公民権運動の重要な人物としても知られています。

1972年に亡くなりましたが、今でも多くのファンに敬愛されています。

まとめ

ジャッキー・ロビンソンの銅像を盗んだ男に対し、裁判所は約15年の懲役刑を言い渡しました。

この事件は地域社会に大きな衝撃を与えましたが、新しい銅像の制作や寄付金集めなど、コミュニティの絆を深める機会にもなりました。

ロビンソンの偉業と遺産は、今も尊重され続けているのだと感じられる出来事だったと言えるでしょう。

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