米国情報機関がイランによるトランプ前大統領への暗殺計画を検知

イランによる暗殺計画の発覚

米国当局によると、数週間前にイランがトランプ前大統領の暗殺を企図していることを把握していたそうです。

CNNの報道によると、米国の情報機関は単なる噂話ではなく、人的情報源から得た情報に基づいて、イランの暗殺計画の存在を確認していたとのことです。

この情報を受けて、国家安全保障会議(NSC)がシークレットサービスに連絡し、トランプ前大統領の警備体制を強化するよう指示しました。

シークレットサービスは6月から、Counter Assault Team(CAT)要員、カウンタースナイパーチーム要員、ドローン、ロボット犬などの追加の警備資源を投入していたのです。

イランの動機

イランがトランプ前大統領を狙っていた背景には、2020年1月にイランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」のガセム・スレイマニ司令官がトランプ政権の命令で殺害されたことへの報復心があると考えられています。

トランプ前大統領はイランにとって大きな恨みの対象となっていたのです。

事件当日の状況

しかし、強化された警備体制にもかかわらず、20歳の容疑者トマス・マシュー・クルックスは、前大統領の演説中に屋上から発砲し、前大統領を右耳に負傷させ、観覧席にいた男性1人を死亡させ、2人を重傷させるという事件を引き起こしてしまいました。

シークレットサービスと地元警察の連携が十分ではなく、情報共有に時間がかかったため、犯行を阻止できなかったと指摘されています。

また、屋上警備の脆弱性も問題視されています。

この事件とイランによる暗殺計画は無関係とのことです。

事件後の対応

この事件を受けて、シークレットサービスと国土安全保障省は厳しい批判に晒されています。

事前に脅威を認識していたにもかかわらず、屋外での集会は危険だと警告していたにもかかわらず、事件を未然に防ぐことができなかったからです。

一方で、トランプ前大統領は事件後初めて公の場に姿を現し、共和党全国大会で正式に大統領候補に指名されました。

彼の警備体制については、トランプ陣営は一切コメントしていません。

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