ジョロキアパウダーとは? – 激辛スナックの裏側

ジョロキアは、世界で最も辛いとされるトウガラシの一種です。

その強烈な辛さから、近年では様々な食品に使われるようになりました。

特に、ポテトチップスやスナック菓子などの「激辛」商品に注目が集まっています。

しかし、ジョロキアには危険な側面もあり、使用には十分な注意が必要です。

今回は、ジョロキアパウダーの魅力と危険性について詳しく見ていきましょう。

ジョロキアパウダー入りの激辛ポテトチップスで高校生15人が体調不良

事故の概要

東京・大田区の都立六郷工科高等学校で、高校1年生の女子生徒14人と男子生徒1人が激辛のポテトチップスを食べて体調不良を訴えました。

このうち14人が、吐き気や口の痛みなどの症状を訴え救急搬送されました。

一部の生徒は車椅子で搬送されるほど重症でした。

問題の商品について

この製品はホームページで「辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください」と呼びかけられています。

商品パッケージにも「18禁」と表記されている

製品にはジョロキアのパウダーが入っており、これまでに食べた人からの体調不良の報告はなかったという

ジョロキアパウダーの魅力

ジョロキアは、スコビル値1,041,427という驚異的な辛さを持っています。

これは、一般的なハバネロの3.3倍、タバスコソースの約200倍の辛さです。

この強烈な辛さが、ジョロキアを「世界一辛いトウガラシ」の称号を得させています。

近年、この激辛ジョロキアを使ったスナック菓子が人気を集めています。

東ハト社の「魔王ジョロキア」は、ジョロキアパウダーを2%使用した商品で、「じわじわ押し寄せる辛味が一度食べたら超クセになる味わい」と評されています。

また、ラサルハヌット社の「ブートジョロキア」は、生産量が限定の100kgのみの希少商品ながら、「酸味のある甘い香り」を持つと人気を集めています。

このように、ジョロキアパウダーは、従来の辛さの概念を覆す驚異的な辛さと、それでいて複雑な風味を持つことから、ユニークな食体験を提供してくれるのが魅力といえるでしょう。

ジョロキアパウダーの危険性

一方で、ジョロキアパウダーには危険な側面もあります。

2016年には、ブート・ジョロキアを食べたことによる「ボーアヴェ症候群」と呼ばれる重篤な症状が報告されています。

ボーアヴェ症候群とは、食道が破裂する危険な状態で、緊急手術が必要となる可能性があります。

また、ジョロキアパウダーを使用した商品を食べた人からは、「激しい嘔吐」などの体調不良の報告もあります。

ジョロキアには、カプサイシンという成分が多く含まれており、これが胃腸への刺激を引き起こすためだと考えられています。

このように、ジョロキアパウダーは強烈な辛さゆえに、健康被害のリスクも高いのが実情です。

使用には十分な注意が必要で、特に胃腸の弱い人や体調不良の人は避けるべきでしょう。

補足情報

ジョロキアは、アメリカ合衆国のニューメキシコ州が原産地とされています。

近年では、インドやバングラデシュなどでも栽培が広がっています。

また、ジョロキアパウダーは、100gあたり約1,000円程度で販売されています。

希少性の高さから、高価な商品となっているのが特徴です。

まとめ

ジョロキアパウダーは、世界最強の辛さを持つトウガラシの一種で、近年では様々な食品に使われるようになりました。

その強烈な辛さと複雑な風味は、ユニークな食体験を提供してくれる一方で、健康被害のリスクも高いのが実情です。

ジョロキアパウダーを使った商品を楽しむ際は、自身の体調や胃腸の状態を確認し、適量を心がける必要があります。

また、過度の摂取は避けるべきでしょう。

ジョロキアの魅力と危険性を理解し、上手に活用していくことが大切だと言えるでしょう。

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