2024年6月8日、アメリカ女子バスケットボール代表チームのパリオリンピック出場メンバーが発表されました。
その中に、注目の若手スター、ケイトリン・クラークの名前はありませんでした。
この結果は、バスケットボールファンの間で大きな驚きと失望を呼び起こしています。
ケイトリン・クラークは、2021年のFIBA U19 World Cupでのエムブイピー(MVP)受賞や、大学最終年にアイオワ大学をNCAAトーナメントのFinal Fourまで導くなど、これまで華々しい活躍を見せてきた期待の若手選手です。
しかし、今回のパリオリンピック代表選考では、ベテラン勢に押され落選してしまったのです。
クラークの活躍と期待
ケイトリン・クラークは、大学女子バスケットボールの歴史に残る偉業を成し遂げました。
彼女は通算3,951得点を記録し、NCAAディビジョン1の男女通算最多得点記録を更新しました。
さらに、3,000得点、1,000アシストを記録した唯一のD1女子選手でもあります。
また、今シーズンは201本の3ポイントシュートを決め、ステフィン・カリーの記録を塗り替えるなど、長距離シュート力にも優れています。
このような活躍から、クラークは2024年のWNBAドラフト1巡目全体1位でインディアナ・フィーバーから指名されるなど、女子バスケットボールの新星として大きな期待を集めていました。
代表落選の理由
しかし、今回のパリオリンピック代表選考では、クラークの名前が落選者リストに含まれていたのです。
その主な理由は、クラークがチャンプキャンプに参加できなかったことが挙げられます。
一方で、5大会連続金メダルを狙うダイアナ・トーラシや、ロシア拘留から復帰するブリトニー・グリナーなどベテラン勢が選出されました。
オリンピック代表には26歳以下の選手が含まれていないため、選考委員会は、クラークの活躍を高く評価していたものの、ベテランの経験を重視した判断をしたようです。
クラークの代表落選は、彼女の人気と影響力の”裏目”となった可能性があります。
クラークの反応
クラークは、オリンピック代表に選ばれなかったことについて「失望ではない」と述べています。
彼女は「それは私にとってさらなる動機付けになる」と話しています。
クラークは、オリンピックを観戦することに「楽しみ」を感じているようです。
彼女は「子供のころからオリンピックを見ていたので、今回も見られるのが楽しみ」とも語っています。
また、クラークは代表選考について「競争が激しく、私が選ばれるかどうかは分からなかった」と述べています。
そして「4年後にはオリンピック代表に選ばれることを目指したい」と意気込みを見せています。
USA バスケットボールがクラークに事前に落選を伝えたそうです。クラークはこの対応を「尊重された」と評価しています。
彼女は「他の選手たちにも同様に連絡があったと聞いている」と話しています。
このように、クラークはオリンピック代表落選を前向きに受け止め、4年後の出場を目指す意欲を見せています。
若手有望株として期待されるクラークの今後の活躍に注目が集まるでしょう。
若手スターの台頭と女子バスケの注目度
若手スターの台頭は、女子バスケットボールの注目度を高めてきました。
しかし、今回の代表選考では、経験豊富なベテラン勢が優先されることとなりました。
クラークの活躍は続くと期待されますが、オリンピックの舞台から外れるのは残念な結果となりました。
クラークの今後の可能性
クラークは、まだ22歳と若手ですので、今回の代表落選は大きな挫折となりましたが、今後のさらなる活躍が期待されています。
WNBAでの活躍を経て、2028年ロサンゼルスオリンピックでの出場を目指すことができるでしょう。
また、2024年パリオリンピックでは、補欠としてプレーするチャンスがあるかもしれません。
まとめ
ケイトリン・クラークは、大学女子バスケットボールの歴史に残る偉業を成し遂げ、女子スポーツの地位を引き上げた注目の若手スターです。
しかし、今回のパリオリンピック代表選考では、ベテラン勢に押され落選してしまいました。
この結果は、クラークの人気と影響力の”裏目”となった可能性があります。
若手スターの台頭は女子バスケットボールの注目度を高めてきましたが、今回の代表選考では経験豊富なベテラン勢が優先されることとなりました。
クラークの活躍は続くと期待されますが、オリンピックの舞台から外れるのは残念な結果となりました。今後のさらなる活躍に期待が寄せられています。