女子バスケットボールの新星、ケイトリン・クラークの活躍に注目- ドラフトでインディアナ・フィーバーへ

女子バスケットボールの世界に新たな歴史が刻まれようとしています。

アイオワ大学出身のケイトリン・クラーク(Caitlin Clark)が、2024年のWNBA(Women’s National Basketball Association)ドラフトで1位指名を受け、インディアナ・フィーバーに入団することが決まりました。

彼女は大学時代、得点王や3ポイントシュート王など数々の記録を塗り替え、女子バスケットボールファンの心を鷲掴みにしてきました。
そんな彼女の活躍が、この競技の人気をさらに高めていくことが期待されています。

<ドラフトの様子>

<ドラフト1位氏名が決まった瞬間のインディアナ・フィーバーのファン>

※4月17日、クラークはインディアナ・フィーバーと契約を結びました。

ケイトリン・クラークとは

ケイトリン・クラークは1999年生まれのアイオワ州出身の女子バスケットボール選手です。

2020年からアイオワ大学に在籍し、4年間にわたって活躍を続けてきました。大学4年間の成績を見ると、平均28.4点、3ポイントシュート成功率37.7%と、まさに得点機械と呼ぶにふさわしい活躍ぶりでした。

特に2023-24シーズンは、平均31.6点、8.9アシスト、7.4リバウンドと、まさに1人で3冠を達成するほどの活躍を見せつけました。

そして何よりも注目されたのが、大学通算得点記録の更新です。これまでLSU(ルイジアナ州立大学)の男子バスケットボール選手だったピート・マラビッチが持っていた3,667点を抜き去り、3,951点という新記録を樹立しました。

ピート・マラビッチ

LSU(ルイジアナ州立大学)の男子バスケットボール選手。1970年代に活躍し、大学通算得点記録を保持していた。

これは男女通算で最高の得点記録となります。
また、ケイトリン・クラークの活躍は、単なる得点力だけではありません。2年連続でネイスミス賞を受賞するなど、オールラウンドな活躍で女子バスケットボールの歴史に名を残すことになりました。

ネイスミス賞

Naismith College Player of the Year Award
NCAA(全米大学体育協会)の女子バスケットボールで最も優れた選手に贈られる賞。

ケイトリン・クラークの輝かしい2023-24シーズン – 成績と記録、主なハイライト

ケイトリン・クラークは、2023-24シーズンにおいて、これまでにない驚くべき活躍を見せました。

まず、AP及びUSBWAのオールアメリカン・ファーストチームに選出されたほか、コーチ陣とメディアによる「Big Ten Player of the Year」にも選ばれました。これは4年連続の快挙となりました。さらに、ビッグテントーナメントでは3年連続でMVPに選出されるなど、大舞台でも圧倒的な存在感を発揮しました。

NCAA トーナメントでも、400点、128アシスト、61本の3ポイントシュートを記録するなど、卓越したパフォーマンスを披露しました。

そして、3月30日のColorado戦では、NCAA通算最多フィールドゴール記録を更新し、さらにIowaのNCAAトーナメントシングルゲームアシスト記録も15アシストと塗り替えました。

このように、クラークは数々の歴史的な記録を打ち立て、まさに NCAA女子バスケットボールの至宝と呼べる存在となりました。今後の活躍にも大いに期待がかかっています。

成績と記録

  • Big Ten Tournamentの通算アシスト記録を112アシストと更新した
  • NCAA Tournamentでは400点、128アシスト、61本の3ポイントシュートを記録
  • NCAA Tournamentの通算記録では、ダイアナ・タウラシに次ぐ2人目の350点以上、100アシスト以上を記録した選手となった
  • 3月30日のColorado戦でNCAA通算最多フィールドゴール記録を更新した
  • 同じColorado戦で、Iowa校のNCAA Tournamentシングルゲームアシスト記録を15アシストと更新した
  • 3月3日のOhio State戦で、NCAA男女通算得点記録を更新し、ピート・マラビッチを抜いた
  • 2月28日のMinnesota戦で、AIAW通算得点記録保持者のリネット・ウッダードを抜いた
  • 2月15日のMichigan戦で、NCAA女子通算得点記録保持者のケルシー・プラムを抜いた
  • 4年連続でカンファレンスの得点王とアシスト王を獲得した唯一の選手
  • 2024年のナショナル・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーにThe Athleticとespn.comから選出された
  • 1,000アシスト以上を記録した6人目の選手となった
  • 3,800点以上、1,000アシスト以上、950リバウンド以上を記録した史上初のDivision Iプレイヤーとなった
  • 1,000点以上の2シーズンを記録した初のDivision Iプレイヤーとなった
  • Big Ten及びNCAA女子バスケットボールの3,000点超えは3人目
  • 通算66ダブルダブルで、Big Tenの歴代3位
  • Iowa校の通算得点記録保持者
  • Iowa校は、クラークがトリプルダブルを記録した17試合全てに勝利

ケイトリン・クラークの活躍が女子バスケに与えた影響

Clarkの活躍は、女子バスケットボールの人気を大きく押し上げる原動力となりました。

特に2024年のNCAAナショナルチャンピオンシップ決勝戦は、その影響が如実に表れています。この試合の視聴者数は、なんと1800万人を超えるという驚くべき数字を記録しました。

前年の285%増、2022年の89%増と、まさに”ケイトリン・クラーク効果”と呼ぶべき現象が起きたのです。

ただし、この試合にはもう1つ大きな要因がありました。それが、クラークの所属するアイオワ大学と、史上初の無敗シーズンを達成したサウスカロライナ大学の対戦だったことです。サウスカロライナ大学のDawn Staley(ドーン・ステイリー)ヘッドコーチは、ケイトリン・クラークを「史上最高の選手の1人」と評するなど、活躍に注目が集まっていました。

女子バスケットボールの視聴者数増加の「唯一の理由」

ドーン・ステイリーコーチは、ケイトリン・クラークを「史上最高の選手の1人」と高く評価しています。ステイリーコーチは、クラークの活躍が「スポーツを高めてくれている」と感謝の言葉を述べており、サウスカロライナ大学がナショナルチャンピオンに輝いた後も、クラークの活躍を称えています。

コーチによると、「クラークは過去2年間、女子バスケットボールの人気を大きく高めてきた選手だ」と指摘しています。さらに「クラークの活躍により、南カロライナ大学vs.アイオワ大学の全米選手権決勝戦が過去最高の1,890万人の視聴者を集めた」と述べています。

ドーン・ステイリーコーチは、ケイトリン・クラークの活躍が女子バスケットボールの視聴者数を劇的に増加させたと高く評価しているのです。
https://www.cbssports.com/womens-college-basketball/news/caitlin-clark-is-sole-reason-for-womens-basketball-viewership-growth-dawn-staley-says/

このように、ケイトリン・クラークの活躍と、女子バスケットボールの人気上昇は密接に関係していたのです。彼女は、まさに女子バスケットボールの新時代を切り開いた選手と言えるでしょう。

ケイトリン・クラークのプロ入り

そんなクラークの活躍が、ついにプロの舞台で発揮されることになりました。

2024年のWNBAドラフトで、クラークは1位指名を受けてインディアナ・フィーバーに入団することが決まったのです。

https://www.foxnews.com/sports/caitlin-clark-selected-first-overall-indiana-fever-2024-wnba-draft

インディアナ・フィーバーは、2023年ドラフトで1位指名を受けたAliyah Boston(アリヤ・ボストン)センターに加え、クラークを加えることで大幅な戦力アップを果たしました。

クラークは、ドラフト前の「Today」番組のインタビューで、「多少の学習曲線はあるかもしれませんが、自分に自信を持っています」と語っています。
そして、「これは夢のようなこと。小学2年生のときに書いた目標が叶うことになるんです」と、プロ入りへの喜びを語りました。

彼女の活躍は、WNBAにも大きな影響を与えることが期待されています。

同リーグには、ブリアナ・スチュワート、サブリナ・イオネスク、ケルシー・プラム、A’ja・ウィルソン、ネネカ・オグムイケなど、多くのスター選手が在籍しています。

クラークがこれらの選手たちと切磋琢磨しながら、さらなる高みを目指していくことでしょう。

ファンの反応

22番おめでとう!誇りに思うよ!(22は彼女の番号)

一生に一度の選手

すぐにジャージが欲しい。

新しい時代が始まる ケイトリン・クラーク

彼女はWNBAを救うためにここにいる

来週、チケット取ります!

22は好きな番号。ジャージはどこで買える?

私は今、新しいインディアナ・フィーバーファンになりました!

Xの投稿から

ケイトリン・クラークのシグネチャーシューズ登場に期待

クラークはナイキとNIL契約を結んでいるため、、様々なNikeのバスケットボールシューズを履いていますが、特にコービー・ブライアントのシグネチャーモデルであるKobe Protroラインを愛用してきました。

例えば「Kobe 6 Protro Grinch」や「Kobe 6 Protro Reverse Grinch」などを好んで履いているようです。

2023年のNCAAトーナメントでは、黒と黄色の「Kobe 5 Protro Bruce Lee(ナイキ コービー5 プロトロ “ブルース・リー“ )」を履いていました。この色はアイオワ大学のユニフォームと完璧にマッチしていますが、クラークのために特別にデザインされたわけではありません。

Nike Kobe 5 Protro “Bruce Lee“ 

ナイキ コービー5 プロトロ “ブルース・リー“ 

また、彼女の22歳のバースデーには、チームメイト全員にナイキ カイラー・マレー X ダンク ロー ‘Be 1 of Ones’をプレゼントしました。

そんなクラークのシューズスタイルも、彼女のパーソナルブランドの一部となっているほど、注目を集めているのが特徴です。

まだClarkにはオリジナルのシグネチャーシューズはありませんが、WNBA新人の中で最初にシグネチャーシューズを持つ選手の1人になると期待されています。

クラークの人気と実力を考えれば、近い将来にNikeからクラークのシグネチャーモデルが登場するのではないでしょうか。女子バスケットボールファンにとって、クラークのシグネチャーシューズの登場は大きな注目点となるでしょう。

ケイトリン・クラークの今後の活躍に期待

ケイトリン・クラークの活躍は、女子バスケットボールの歴史に新たな1ページを刻むことになるでしょう。大学時代の輝かしい記録は、WNBAでも十分に発揮されると期待されています。

特に注目されるのが、クラークの3ポイントシュート力です。大学時代に37.7%の成功率を誇った彼女の3ポイントシュートは、WNBAでも武器となるはずです。
スピード感あふれるプレーと正確なシュート、そして高い得点力を兼ね備えたクラークは、WNBAの新たなスーパースターとして君臨することが予想されます。

また、彼女の活躍は女子バスケットボール全体の発展にも寄与するはずです。大学時代から多くのファンを魅了してきた彼女の活躍が、WNBAの認知度向上にもつながるでしょう。

さらに、ケイトリン・クラークのような才能あふれる選手が続々と台頭することで、女子バスケットボールの地位がさらに高まっていくことが期待されます。

まとめ

Caitlin Clarkの活躍は、まさに女子バスケットボールの新時代を告げるものと言えるでしょう。

女子バスケットボールファンはもちろん、スポーツファン全般にとっても、彼女の活躍は見逃せない存在となるでしょう。新たな歴史を刻もうとしているケイトリン・クラークの活躍に、ぜひ注目していきましょう。

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