一輪車パフォーマー「レッドパンダ」がWNBA決勝で転倒

2025年7月1日、WNBAコミッショナーズカップ決勝のハーフタイムに、世界的に有名なユニサイクル(一輪車)パフォーマー「レッドパンダ」ことロン・ニュー(Rong Niu)さんが、観客の目の前で転倒し、パフォーマンスを途中で断念するという衝撃的な出来事が起きました。

彼女は左手首を押さえながら車椅子で退場し、会場は騒然となりました。

SNS上ではファンや選手からの心配や応援の声が溢れ、彼女の無事を願う動きが広がっています。

この記事では、事故の詳細、レッドパンダの経歴、SNSの反応、そして今後の展望について、多角的に掘り下げます。

レッドパンダ転倒事故の全貌

2025年7月1日、ミネアポリスのターゲットセンターで行われたWNBAコミッショナーズカップ決勝(インディアナ・フィーバー対ミネソタ・リンクス)のハーフタイムショーで、レッドパンダが転倒するという前代未聞の事故が発生しました。

彼女は高さ約2.1メートル(7~8フィート)の特注ユニサイクルに乗り、足でボウルを蹴り上げて頭に積み上げるという超絶技巧のパフォーマンスを披露することで知られています。

事故当時、彼女はいつも通りラダー(はしご)を使ってユニサイクルに乗り、パフォーマンスを始めた直後にバランスを崩し、前方に転倒。

左手首を強く押さえ、スタッフに支えられながら一度は自力で歩いたものの、その後再び倒れ、車椅子で退場しました。

会場の床にはユニサイクルの衝撃による黒い痕が残り、試合の再開も一時遅れる事態となりました。

その後、彼女は病院に搬送され、詳細な容体は公表されていませんが、意識はあり、ファンや関係者に手を振る姿も見られました。

レッドパンダ——伝説のパフォーマーの軌跡

レッドパンダことロン・ニューさんは、中国・山西省太原市出身の中国系アメリカ人アクロバットパフォーマーです。

家族は4代続くアクロバット一家で、7歳から父親の指導のもと修行を重ね、14歳で上海雑技団の一員として世界を巡業しました。

19歳でアメリカに移住し、1993年からNBAやWNBAなどのバスケットボールのハーフタイムショーでパフォーマンスを始めました。

彼女の代名詞は「7フィート(約2.1m)のユニサイクルに乗り、足でボウルを蹴り上げて頭に積み上げる」という唯一無二の技。

これまでにNBAファイナルや「アメリカズ・ゴット・タレント」「ブリテンズ・ゴット・タレント」など世界的な舞台にも出演し、50歳を超えてもなお現役で活躍しています。

過去にも転倒による骨折(腕の骨折)を経験し、10か月間リハビリに専念したこともありましたが、「恐怖心はあっても、技術と経験で乗り越えてきた」と語っています。

SNS・インターネット上の反応

事故直後から、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでは、ファンや著名人からレッドパンダへの応援や心配の声が殺到しました。

  • 「彼女はアメリカの宝だ。絶対に守ってほしい!」
  • 「レッドパンダが倒れたと聞いてから、心が落ち着かない」
  • 「彼女の無事を祈ります。真のハーフタイム・レジェンドです」

インディアナ・フィーバーのスター選手、ケイトリン・クラーク選手も、チームメイトのインスタライブで「レッドパンダ、私たちはあなたを愛してる」とエールを送り、選手・ファン一体となって彼女をサポートする動きが広がっています。

また、事故の映像や現場の様子が瞬く間に拡散され、「パフォーマーの安全管理」や「スポーツイベントでのリスク」について議論が巻き起こっています。

多くのファンが「彼女の復帰を心から待ち望んでいる」とコメントし、レッドパンダの存在感の大きさを改めて印象づけました。

パフォーマンスの裏側とプロフェッショナリズム

レッドパンダのパフォーマンスは、単なるエンターテインメントを超えた「芸術」とも称されます。

彼女はステージに立つ前に、30分かけてユニサイクルを組み立て、20分間のストレッチを欠かさず行います。

この徹底した準備と集中力が、長年にわたり「失敗しない芸」として評価されてきた所以です。

また、彼女の技は「バランス感覚」 「集中力」 「筋力」 「柔軟性」など、あらゆる身体能力の結晶であり、年齢を重ねても衰えないプロ意識が、世界中のファンを魅了しています。

今回の事故は、どれだけ熟練したパフォーマーでも「絶対の安全はない」ことを示す一方で、彼女のこれまでの偉業や、パフォーマーのリスクと向き合う姿勢に改めて注目が集まっています。

今後の展望とパフォーマーの安全

今回の事故を受けて、スポーツイベントにおけるパフォーマーの安全対策やリスクマネジメントが改めて問われています。

特にユニサイクルのような高所でのアクロバットは、わずかなミスや体調の変化が重大事故につながるため、今後は

  • 安全装置や補助スタッフの強化
  • パフォーマーの体調管理や事前チェックの徹底
  • イベント主催者によるリスク評価の見直し

などが求められるでしょう。

一方で、レッドパンダ自身は過去のインタビューで「恐怖心を乗り越え、観客に夢と感動を届けたい」と語っており、今回の事故からの復帰を望む声も多く上がっています。今後の動向や公式発表に注目が集まります。

レッドパンダの知られざる一面

  • レッドパンダは「アメリカズ・ゴット・タレント」や「ブリテンズ・ゴット・タレント」にも出演し、国際的な知名度を誇ります。
  • 彼女のパフォーマンスは、1試合あたり約5分間ですが、準備やリハーサルには数時間を要します。
  • NBAやWNBAの試合での出演回数は通算1000回以上とも言われ、バスケットボール界の「生きる伝説」として愛されています。
  • 彼女の家族は4代続くアクロバット一家で、母や祖母も同じ技を受け継いできました。

まとめ

レッドパンダの転倒事故は、スポーツとエンターテインメントの現場に潜むリスクと、パフォーマーのプロ意識の高さを改めて浮き彫りにしました。

SNSを中心に多くのファンが彼女の回復と復帰を願い、レッドパンダの存在がいかに多くの人々に愛されているかを物語っています。

今後の公式発表や彼女の動向に注目しつつ、スポーツイベントにおける安全対策の重要性についても考えを深めていきたいものです。

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