[フラム2] 仮想通貨起業家 チュン・ワン氏とはどんな人物?- 極軌道ミッションを率いる実業家の挑戦

2025年3月31日、SpaceXは史上初となる極軌道への有人宇宙飛行「フラム2」を成功させました。

この革新的なミッションを率いたのは、仮想通貨業界で名を馳せた起業家チュン・ワン氏(Chun Wang)です。

中国生まれで現在はマルタ国籍を持つ彼は、南北極を含む127の国や地域を旅した経験を持ち、宇宙探査への情熱を燃やしています。

本記事では、ワン氏の経歴、フラム2ミッションの背景、そして彼が宇宙探査に挑んだ理由について掘り下げます。

チュン・ワン氏の経歴: 仮想通貨業界の先駆者

チュン・ワン氏は1980年代に中国天津で生まれました。

彼は2013年にビットコインのマイニングプール「F2Pool」を共同設立し、仮想通貨業界で注目を集めました。

F2Poolは世界最大級のマイニングプールとして知られています。

マイニングプールとは何か?

マイニングプールとは、複数の採掘者(マイナー)が協力して仮想通貨の採掘(マイニング)を行う仕組みを指します。仮想通貨のマイニングは、ブロックチェーン上で取引を検証し、新しいブロックを生成するために膨大な計算能力を必要とします。この計算能力を提供することで、報酬として仮想通貨が得られますが、個人で成功する確率は低くなる傾向があります。

マイニングプールの仕組み

  • 協力型採掘: マイニングプールでは、各参加者が自分の計算能力(ハッシュパワー)をプールに提供します。これにより、全体として1つの大きな採掘者として機能し、ブロック生成の成功確率を高めます。
  • 報酬の分配: ブロック生成に成功した場合、その報酬は各参加者の貢献度(提供したハッシュパワー)に応じて分配されます。

その後、イーサリアムなどのステーキング(ブロックチェーンネットワークへの資産預け入れによる報酬獲得)サービスを提供する「Stakefish」を設立し、業界内でさらに影響力を拡大しました。

  • 主な業績:
    • F2Pool: ビットコインマイニングプールの先駆け。
    • Stakefish: イーサリアムなどのステーキングプロバイダー。
  • 移住歴: 中国からタイ、韓国へ移住し、最終的にマルタとセントクリストファー・ネイビスの市民権を取得。

ワン氏は仮想通貨業界で得た資金を活用し、新しい挑戦として宇宙探査に注力するようになりました。

フラム2ミッション – 極軌道への挑戦

フラム2ミッションは、地球の北極と南極を直接通過する初めての有人宇宙飛行です。

ワン氏が自ら資金提供し、ミッションコマンダー(指揮官)として参加しました。

このミッションは、従来のISS(国際宇宙ステーション)訪問型ミッションとは異なり、地球全体を観察する新しい視点を提供します。

  • ミッション名の由来: ノルウェー探検船「フラム号」にちなむ。
  • 打ち上げ日時と場所: 2025年3月31日、フロリダ州ケネディ宇宙センター。
  • 軌道傾斜角: 90度(極軌道)。
  • 乗組員構成:
    • チュン・ワン(指揮官)
    • ヤニッケ・ミケルセン(機体指揮官)
    • ラベア・ロゲ(パイロット)
    • エリック・フィリップス(医療担当官)

このミッションでは科学実験も行われ、地球極域や微小重力環境下での研究が進められています。

宇宙探査への情熱 – ワン氏が目指したもの

ワン氏がフラム2に挑んだ理由には、幼少期から抱いていた極地域への興味があります。

彼は「地図上で白い空白部分を見るたびに、その先には何があるのか知りたかった」と語っています。

また、「ISSへの訪問型ミッションではなく、新しい探査方法に挑戦したい」と述べており、その好奇心が極軌道という革新的な選択につながりました。

さらに彼は、自身が訪れた127か国以上の経験から得た知識を活かし、人類が未知の領域に踏み込む重要性を強調しています。

まとめ

チュン・ワン氏は仮想通貨業界で成功した後、新たな挑戦として宇宙探査に乗り出しました。

彼が率いるフラム2ミッションは、人類初となる極軌道への有人飛行という歴史的快挙を達成し、多くの科学的成果と未来への可能性を示しました。

このような革新的な取り組みは、人類が未知なる領域へ進む原動力となるでしょう。今後も彼とSpaceXによる新しい挑戦から目が離せません。

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