3年63億円の大型契約で加入した左腕、チームの期待に応える
エンゼルスの新監督ロン・ワシントンが、今オフに3年63億円の大型契約で加入した菊池雄星を、2025年シーズンの開幕投手に指名しました。
MLBキャリア6年目にして初の開幕投手となる菊池。
昨シーズン後半のアストロズでの活躍が評価され、エンゼルスの先発陣のリーダーとしての役割が期待されています。
Your 2025 Angels Opening Day Starter: Yusei Kikuchi
— Los Angeles Angels (@Angels) February 20, 2025
2025年エンゼルス開幕投手: 菊池雄星 pic.twitter.com/PDsn5BvwhH
菊池雄星、エンゼルスの新たな顔に
ワシントン監督は、菊池を開幕投手に指名した理由を「明白だ」と語りました。
「我々は彼を大型契約で獲得した。4番手や5番手として連れてきたわけではない。3番手や2番手でもない。我々の先発陣を率いてもらうために彼を獲得したんだ」と、菊池への期待の大きさを示しました。
菊池は33歳のベテラン左腕で、MLBでの通算成績は41勝47敗、防御率4.57を記録しています。
昨シーズンはブルージェイズで苦戦しましたが、7月末のトレードでアストロズに移籍後は5勝1敗、防御率2.70と素晴らしい成績を残しました。
開幕投手の重責を受け止める菊池
初めての開幕投手に指名された菊池は、通訳を通じて「とても光栄です」と喜びを語りました。
しかし同時に、「結局は1試合に過ぎません。最も重要なのは、シーズン中32試合先発を務め、健康を維持し、結果を出すことです。そちらの方に集中しています」と、冷静な姿勢を見せました。
エンゼルスの再建に向けた期待
エンゼルスは、大谷翔平の退団後、チーム再建に向けて積極的な補強を行っています。
菊池の獲得もその一環であり、彼の経験と実力がチームに大きな影響を与えることが期待されています。
ワシントン監督は菊池について、
「彼はそこにいて、それをやってきた。大きな試合で投げてきた。我々は彼に先発陣を率いてもらいたい」
と語り、リーダーシップも期待していることを明かしました。
開幕戦に向けた準備
菊池は3月27日にシカゴ・ホワイトソックス戦で開幕投手を務めます。
彼は春季キャンプでは他の投手より1回少ない登板スケジュールで調整を行い、6日間のローテーションで準備を進めています。
MLBの開幕投手発表のタイミング
MLBは2年前から、開幕投手の発表を春季キャンプ最終週まで控えるよう各球団に要請していました。
これは、開幕戦の投手対決の発表を一斉に行うことで、ファンの興味や期待を高める狙いがありました。
しかし、ワシントン監督はこの要請を無視し、早々に菊池を開幕投手に指名しました。
これは、菊池への信頼と期待の表れとも言えるでしょう。
まとめ
菊池雄星のエンゼルス開幕投手起用は、チームの再建に向けた重要な一歩となります。
彼の経験と実力が、若手選手の育成やチームの勝利に貢献することが期待されています。
日本人投手としてMLBで活躍する菊池の今後の成績に、多くのファンが注目することでしょう。