荻原大翔とは誰?空中6.5回転!が世界を驚かせた「2340」

19歳の日本人スノーボーダーが冬季Xゲームで成し遂げた歴史的快挙

スノーボードの世界に衝撃が走りました。

2025年1月24日、米国コロラド州アスペンで開催された冬季Xゲームにおいて、19歳の日本人スノーボーダー荻原大翔選手が、世界初となる「2340(トゥウェンティースリー・フォーティー)」という驚異的な技を成功させたのです。

この記事では、この歴史的な瞬間と、それがスノーボード界にもたらす影響について詳しく見ていきます。

「2340」とは何か?驚異の6.5回転

「2340」という数字は、スノーボードの技の難易度を表しています。

この数字は、空中での回転数を示しており、2340は驚くべきことに6.5回転を意味します。

具体的には、荻原選手はバックサイド(後ろ向きに回転を開始する)で、体を6回転半させながら空中を舞い、見事に着地を決めたのです。

この技の難しさは想像を絶するものです。

通常、人間の体が空中でコントロールを失わずに回転できる限界は5〜6回転程度だと考えられてきました。

しかし、荻原選手はその常識を覆し、さらに半回転多い技を成功させたのです。

荻原大翔選手のプロフィール

荻原大翔選手は、2005年生まれの19歳。

茨城県牛久市出身で、現在は仙台大学の体育学科に在籍しています。

幼少期から父親の影響でスノーボードを始め、9歳の時には既に3回転の技を習得するなど、早くからその才能を発揮していました。

2024年12月には北京で行われたワールドカップ男子ビッグエア第2戦で優勝を果たすなど、着実にキャリアを積み重ねてきました。

そして今回の冬季Xゲームで、世界中のスノーボードファンを驚かせる偉業を成し遂げたのです。

「2340」成功の瞬間

冬季Xゲーム男子ビッグエア決勝。

荻原選手は予選ラウンドで既に高難度の6回転技を成功させていましたが、他の選手も高いレベルの技を決めており、決勝進出はギリギリでした。

「もっとやらないと勝てない」。そう決意した荻原選手は、誰も成功したことのない6.5回転に挑戦することを決めました。

そして迎えた決勝ジャンプ。

荻原選手は大きな高さを出し、空中で驚異的なスピードで回転し始めました。

観客たちが息を呑む中、荻原選手の体は6回転を超え、さらに半回転。

そして、見事に着地を決めたのです。

会場は歓声に包まれ、荻原選手自身も雄叫びを上げながら滑走。

「本当に最高な瞬間。全部のエネルギーを使い切った感じがした」と、達成感に満ちた表情で語りました。

「2340」成功の要因

荻原選手がこの驚異的な技を成功させた要因はいくつか考えられます。

  1. 長年の練習
    荻原選手は「昔から回転数に力を入れてきた」と語っています2。幼少期からの積み重ねが、この偉業を可能にしたのでしょう。
  2. 体の制御力
    6.5回転もの高速回転の中で体のバランスを保ち、着地を決めるには、並外れた体の制御力が必要です。
  3. メンタルの強さ
    世界初の技に挑戦するには、強靭なメンタルが不可欠です。荻原選手は「場数を踏むことでメンタル面が鍛えられ、集中力を保って戦えるようになった」と語っています3
  4. 技術の進歩
    スノーボードの板や装備の進化も、この技を可能にした要因の一つかもしれません。

「2340」がスノーボード界に与える影響

荻原選手の「2340」成功は、スノーボード界に大きな影響を与えることが予想されます。

  1. 技の難易度の再定義
    これまで6回転が限界だと考えられていた回転数の常識が覆されました。今後、より高難度の技に挑戦する選手が増える可能性があります。
  2. 日本のスノーボード界の注目度上昇
    荻原選手の偉業により、日本のスノーボード界への注目が高まることが予想されます。
  3. トレーニング方法の変化
    6.5回転を可能にした荻原選手のトレーニング方法が、他の選手たちに影響を与える可能性があります。
  4. 採点基準の見直し
    これまでにない難易度の技が登場したことで、大会の採点基準が見直される可能性もあります。

今後の展望

荻原選手は、この偉業を成し遂げた後も、さらなる高みを目指しています。

「来年の五輪で金メダルを取りたい」と、2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げています。

また、荻原選手の快挙は、他の選手たちにも大きな刺激を与えています。

同じく19歳の長谷川帝勝選手も、この大会で逆スタンスでの6回転技を成功させており、今後ますます技の難易度が上がっていくことが予想されます。

スノーボード界は今、新たな時代の幕開けを迎えようとしています。

荻原大翔選手の「2340」は、その象徴的な出来事となったのです。

スノーボードビッグエアとは

ビッグエアは、スノーボードの競技の一つです。

選手は大きなジャンプ台から飛び出し、空中で技を繰り出します。

高さ、難易度、スタイルなどが採点の対象となります。

2018年の平昌冬季オリンピックから正式種目となり、注目度が高まっています。

まとめ

19歳の荻原大翔選手が成功させた「2340」は、スノーボード界に革命をもたらす出来事でした。

6.5回転という、これまで不可能だと思われていた技を成功させたことで、スノーボードの可能性が大きく広がりました。

今後、荻原選手がどのような進化を遂げていくのか、そして他の選手たちがどのようにこの新たな挑戦に応えていくのか、世界中のスノーボードファンが注目しています。

スノーボード界の未来は、さらなる高みを目指して飛躍を続けることでしょう。

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