水原一平元通訳が大谷翔平選手の声真似をしている音声が公開される

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳である水原一平氏が、大谷選手になりすまして銀行から200,000ドルを引き出そうとした音声が公開されました。

この驚くべき証拠は、水原氏が大谷選手から約1700万ドル(約25億円)を横領したとされる事件の一部です。

衝撃の音声記録 – 通訳による大谷翔平の”完璧な”なりすまし

検察が公開した約4分間の音声記録には、水原氏が大谷翔平になりすまして銀行と電話でやり取りする様子が収められています。

驚くべきことに、水原氏は大谷選手の声色や話し方を巧みに真似、銀行員を完全に欺くことに成功しています。

「私は大谷翔平です」と名乗る水原氏は、オンラインバンキングにログインできなかったと説明し、200,000ドルの送金を要求しました。

銀行員が取引の理由を尋ねると、「友人の車のローンのためです」と答え、さらに追及されても冷静に対応しています。

この音声は、水原氏が大谷選手の信頼を裏切り、巧妙な手口で長期にわたって資金を横領していた実態を如実に示しています。

検察の厳しい求刑 – 約5年の実刑を要求

検察は、この音声記録を証拠として、水原氏に対して約5年の実刑を求刑ています。

さらに、横領された約1700万ドルの大谷選手への返還と、100万ドル以上の追加罰金を米国国税庁(IRS)に支払うよう求めています。

水原氏は銀行詐欺と虚偽の税務申告の罪で起訴され、すでに有罪を認めています。

2025年2月6日に予定されている判決公判で、裁判所がどのような判断を下すかが注目されています。

巧妙な手口 – 大谷選手の口座を完全に掌握

検察の主張によると、水原氏は2021年11月頃から大谷選手の銀行口座にアクセスし、セキュリティ設定を変更して自由に資金を引き出せるようにしていました。

大谷選手の電話番号やメールアドレスを自分のものに変更し、完全になりすますことができる環境を整えていたのです。

この手口により、水原氏は長期間にわたって大谷選手の資金を自由に操ることができました。

横領された資金の一部は、eBayやWhatnotといったオンラインサイトで約325,000ドル相当の野球カードの購入に使われていたことも明らかになっています。

信頼関係の崩壊:大谷翔平と通訳の10年

水原氏は大谷選手のキャリアの重要な瞬間に常に寄り添ってきました。

2021年のオールスターゲームでのホームランダービーでは捕手を務め、2度のアメリカン・リーグMVP受賞や、7億ドル10年契約というメジャーリーグ史上最高額での移籍の際にも同席していました。

プロ野球選手と通訳という関係を超えて、二人は親友とも呼べる関係を築いていました。

しかし、水原氏の賭博への依存が、この信頼関係を完全に崩壊させてしまいました。

賭博依存がもたらした悲劇

水原氏は横領した資金の大部分を、国際サッカー、NBA、NFL、大学フットボールなどの賭博に使っていたとされています。

興味深いことに、野球への賭博は一切行っていなかったようです。

検察は、水原氏の行動の根本には単なる賭博依存症ではなく、「貪欲さ」があったと指摘しています。

横領された資金の一部は、賭博以外の個人的な出費にも使われていたことが明らかになっています。

大谷翔平への影響と今後

この事件が大谷翔平選手のキャリアに与える影響は限定的だと見られています。

メジャーリーグ機構(MLB)は調査を終了し、大谷選手を詐欺の被害者と認定しています。

ドジャース球団も、この問題を過去のものとし、チームとして前を向いていく姿勢を示しています。

しかし、長年信頼してきた通訳に裏切られたという精神的なショックは計り知れません。

大谷選手が今後、どのようにしてこの経験を乗り越え、さらなる活躍を見せるかが注目されています。

まとめ

水原一平氏による大谷翔平選手への巨額詐欺事件は、プロスポーツ界における信頼関係の重要性と、賭博依存症の危険性を改めて浮き彫りにしました。

2月6日の判決を前に、スポーツ界全体がこの事件から学び、選手を守るためのさらなる対策を講じることが求められています。

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