タイタニック号が沈没した年に生まれた世界最年長の男性、112歳で死去

2024年11月26日、イギリスのサウスポートにある介護施設で、世界最年長の男性ジョン・アルフレッド・ティニスウッドが112歳で亡くなったことが確認されました。

彼の死は、家族によって「音楽と愛に包まれた最後の日だった」と伝えられています。

ティニスウッド氏は、2024年4月に114歳で亡くなったベネズエラのフアン・ビセンテ・ペレス・モラ氏の死を受けて、世界最年長の男性として認定されました。

ティニスウッド氏の人生

生い立ちと経歴

ジョン・ティニスウッド氏は1912年8月26日にリヴァプールで生まれました。

この年は、タイタニック号が沈没した年でもあります。

彼は第二次世界大戦中にイギリス陸軍の給与部隊で勤務し、その後ロイヤルメールやシェル、BPで会計士として働きました。

1972年に引退するまで、彼は多くの人々に影響を与え続けました。

家族と結婚

1942年、彼はリヴァプールでブロドウェンさんと出会い結婚しました。

二人の間には一人娘のスーザンが生まれ、44年間の結婚生活を送りました。

ブロドウェンさんは1986年に亡くなりましたが、ティニスウッド氏はその後も家族との絆を大切にし、孫やひ孫に囲まれて過ごしました。

健康と長寿の秘訣

ティニスウッド氏は、自身の長寿について特別な秘訣はないと語り、「運が良かっただけだ」と述べています。

彼の日常生活では、毎週金曜日にフィッシュ&チップスを楽しむことが唯一の「特別な」食事であり、それ以外は特別な食事制限もなく、適度な生活を心掛けていたとのことです。

「何事も過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉通り、彼は「飲みすぎや食べすぎには注意が必要」とアドバイスしています。

社会への影響

リヴァプールFCへの愛

ティニスウッド氏は生涯リヴァプールFCの熱心なファンでした。

彼はクラブ設立から20年後に生まれ、その歴史的瞬間を数多く目撃してきました。

彼が生きた時代には、クラブが獲得した66個のトップフライトトロフィーのうち64個を見届けており、その情熱は周囲にも影響を与えました。

介護施設での日々

100歳を迎える前に介護施設「ホリーズ」に移ったティニスウッド氏は、その明るさと親切さでスタッフや他の入居者たちにインスピレーションを与えていました。

彼の存在は、多くの人々にとって希望の象徴でした。

ティニスウッド氏は、100歳になった2012年以降、毎年英国王から誕生日カードを受け取っており、その中には故エリザベス女王からのものも含まれています。

また、彼は「若い世代には常に最善を尽くすように」とアドバイスしていました。

まとめ

ジョン・アルフレッド・ティニスウッド氏の人生は、長寿だけでなく、多くの人々との関わりや愛情によって彩られていました。

その存在は、多くの人々に希望と勇気を与え続けたことでしょう。

彼が残した言葉や教訓は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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