「サンダーバード」の未公開フィルムが庭の物置から見つかる

最近、イギリスの「サンダーバード」ファンにとって驚くべきニュースが飛び込んできました。

1960年代に制作された人気テレビシリーズ「サンダーバード」の未公開映像が、ある家族の庭の物置から発見されたのです。

このフィルムは、亡くなった父親が編集に関わっていたもので、22本のフィルム缶が見つかりました。

これらは、今後の60周年記念イベントで公開されることが期待されています。

発見の背景

フィルム缶の発見

このフィルム缶は、イギリスのバークシャー州スラウで撮影されたもので、家族によって発見されました。

父親は「サンダーバード」の編集者であり、最近亡くなったため、その遺品を整理している際に見つかったとのことです。

フィルム缶は光を遮断するためのもので、長年保管されていたため状態は良好とは言えませんでしたが、内容はほとんどが「サンダーバード」に関連するものでした。

デジタル化プロセス

Century 21 Filmsのスティーブン・ラリビエール氏は、これらのフィルムをデジタル化する作業を担当しています。

彼は、「フィルムの状態が悪くて識別が難しかったが、大半は『サンダーバード』であることが明らかだった」と述べています。

デジタル化には非常に時間がかかり、一晩ごとに新しいスキャンデータを受け取るというプロセスを経て、ついに未放送のシーンを含む代替版エピソードを発見しました。

未公開映像の意義

60周年記念と公開予定

この未公開映像は、2025年に迎える「サンダーバード」の60周年記念イベントで一般公開される予定です。

ラリビエール氏は、「60年間も待たれていたこの素材を、ようやく世間に披露できることを楽しみにしている」と語っています。

ファンにとって、このような貴重な映像は、シリーズへの新たな理解や愛着を深める機会となるでしょう。

「サンダーバード」の文化的影響

「サンダーバード」は1965年から1966年まで放送され、その後も多くのリメイクや続編が制作されています。

このシリーズは、特に「スーパーマリオネーション」と呼ばれる技術で知られています。

この技術は、人形劇と模型を組み合わせた独特なスタイルで、多くの視聴者を魅了しました。

今回発見された未公開映像は、この技術の魅力を再確認させるものでもあります。

サンダーバードとは?

「サンダーバード」は、国際救助隊(International Rescue)による冒険を描いた人形劇であり、多くのファンに愛されています。

このシリーズでは、宇宙船や特殊な車両など、多彩な乗り物が登場し、それぞれが独自の役割を果たします。

また、この番組は当時としては革新的な特殊効果やストーリー展開で知られています。

文化への影響

「サンダーバード」は、その後の多くの作品に影響を与えました。

特に、模型を使用した特撮技術やストーリーテリング手法は、後続の作品にも大きな影響を与えています。

近年では、新たなエピソードやリメイクも制作されており、その人気は衰えることがありません。

まとめ

今回発見された未公開フィルムは、「サンダーバード」のファンだけでなく、多くの人々にとって貴重な文化遺産となることでしょう。

60周年記念イベントでこれらの映像がどのように披露されるか、多くの人々が期待しています。

長い間隠されていたこの素材が、新たな視点から「サンダーバード」の魅力を再発見させてくれることを願っています。

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