ギリシャの中部に位置する観光地ヴォロス。その港に、なんと100トンもの死んだ魚が押し寄せてきたというショッキングな出来事が起きています。
この大量の魚の死骸が、地元経済に深刻な影響を及ぼしているのです。
一体何が起きたのでしょうか。
Greek port grapples with flood of dead fish.
— AFP News Agency (@AFP) August 29, 2024
On one day alone, authorities removed 57 tons of the dead fish washed up on beaches near Volos. The cleanup effort is expected to take dayshttps://t.co/EUDn1IBKxj pic.twitter.com/xTqAusZY48
ヴォロス港では、この3日間で商業活動が80%も減少したと報告されています。
特にレストランなどの海沿いの企業が大打撃を受けているそうです。
この大量の死んだ魚は、中央ギリシャのケルカ湖から押し流されてきたものだと考えられています。
ケルカ湖は1960年代に干拓された湖で、2018年に復活させられた淡水湖です。
The Municipality of Volos has temporarily revoked the Blue Flag status from six beaches due to environmental concerns about the presence of dead fish in the Pagasitikos Gulf. This precautionary measure is taken to ensure the safety of swimmers and maintain environmental… pic.twitter.com/Dk1N8YJGaV
— Greek City Times (@greekcitytimes) August 27, 2024
原因は極端な気候変動
この大量の魚の死骸が発生した原因は、極端な気候変動にあるようです。
昨年の大洪水に続き、その後の厳しい干ばつによって、ケルカ湖の水位が大きく変動したことが原因と考えられています。
地域当局の対応は遅すぎると批判 この事態に対し、ヴォロスの市長は地域当局の対応が遅すぎると非難しています。
一方、商工会議所も損害賠償を求める法的措置を検討しているそうです。
環境問題と経済的影響の深刻さ
この出来事は、気候変動による環境問題が地域経済に深刻な影響を及ぼすことを示しています。
100トンもの大量の死んだ魚が押し寄せ、強烈な悪臭が漂う中、観光業をはじめとする地元企業の活動が8割も減少したのは、まさに深刻な事態と言えるでしょう。
補足情報
地域当局は、漁船やブルドーザーを動員して、海から死んだ魚を回収し、焼却場に運んでいるそうです。
しかし、この大量の死骸を処理するのは大変な作業だと考えられます。
まとめ
ギリシャのヴォロス港で発生した大量の魚の死骸は、極端な気候変動の影響によるものと考えられています。
この事態は地元経済に深刻な打撃を与えており、地域当局の迅速な対応と、地元企業への支援が求められています。
気候変動問題が地域社会に及ぼす影響の深刻さを示す出来事と言えるでしょう。