ブラジルで旅客機墜落事故、61人全員が死亡

2024年8月9日、ブラジルのサンパウロ郊外で旅客機が墜落する悲惨な事故が発生しました。

ATR 72-500型機を運航していたVoepass航空の便で、乗客57名と乗務員4名の計61人全員が亡くなるという大惨事となりました。

事故が起きたのは、ブラジル南部のパラナ州カスカベルを出発し、サンパウロ州グアルーリョスを目指していた定期便でした。

墜落現場は、サンパウロ州ヴィニェード市付近で、機体が約17,000フィート(約5,200m)の高度から1分間で急降下し、地上に激突して炎上したと伝えられています。

事故の詳細

フライトデータによると、機体は巡航高度の17,000フィートから、わずか10秒で約250フィート(約75m)降下し、その後約8秒で400フィート(約120m)上昇しています。

しかしその8秒後には約2,000フィート(約600m)を一気に失い、その1分後には17,000フィートもの高度を失って墜落したということです。

最後の信号は事故の1分前に送信されたものだったとのことです。

原因究明に注目

VoepassのCEOは、操縦士を含む乗務員全員が適切な資格を持っていたと述べています。

しかし、なぜ機体が急降下に転じ、制御不能に陥ったのかは現時点では不明です。

事故機にはブラックボックスが2つ搭載されており、これらの解析結果が待たれています。

Voepassは、ブラックボックスのデータ解析によって事故の原因究明を進めるとしていますが、事故の激しさからブラックボックスが損傷している可能性もあり、データ取得ができない可能性もあるとしています。

事故の背景

この便は、ブラジル国内の定期便で、全ての乗客がブラジル人だったと伝えられています。

墜落現場では、機体が地上に激突し炎上する様子が目撃されており、SNSでも動画が拡散されるなど、大きな注目を集めています。

一方で、事故現場では火災は収まっており、被害者の身元確認作業が進められているとのことです。

遺族の方々には、医療記録の提供を求めるなど、身元確認作業を支援する取り組みも行われています。

まとめ

ブラジルで発生した旅客機墜落事故は、乗客乗務員61人全員が犠牲となる大惨事でした。

この事故により多くの人々の尊い命が失われ、遺族の方々の悲しみは計り知れません。

事故の背景にある要因を丁寧に分析し、同様の悲劇が繰り返されることのないよう、徹底した安全対策が求められます。

コメントする

CAPTCHA