2024年パリオリンピックで、トルコのピストル射撃選手ユスフ・ディケチが一躍有名になりました。
彼の”無表情で手をポケットに入れた”姿勢が、SNSで大きな話題を呼んだのです。
パリオリンピック10mエアピストル混合で銀メダルに輝いたトルコのYusuf Dikeç選手
— ミリレポ (@sabatech_pr) August 1, 2024
他の選手がブレを防ぐ眼鏡やイヤーマフといった装備をつけて競技を行う中、彼は何も装備を付けず、片手をポケットに入れ、己の体と銃のみで🥈をとった。彼は憲兵隊総司令部上級曹長でもあるpic.twitter.com/Lj6yRdJ0Qk
一体なぜ、このベテラン選手が注目を集めたのでしょうか。
ユスフ・ディケチの経歴
ユスフ・ディケチは51歳のベテラン選手で、2008年北京オリンピックから5大会連続でオリンピックに出場しています。
今回のパリオリンピックでは、混合団体10m エアピストル競技で銀メダルを獲得し、トルコ射撃競技初のメダルを獲得しました。
ディケチの”無表情”が話題に
ディケチが注目を集めたのは、彼の”無表情で手をポケットに入れた”姿勢です。
通常、射撃競技の選手は緊張感に満ちた表情で、専用の装備を身につけて真剣に競技に臨みます。
ところが、ディケチは普通のTシャツ姿で、まるで一般人がオリンピックに出場しているかのような風貌でした。
この姿は、SNSユーザーの間で大きな反響を呼び、”無表情シューター”や”ヒットマン”などと形容されるなど、多くのミームが生み出されました。
ディケチ自身も、ファンが作ったミームを自身のSNSで再投稿するなど、自身の人気ぶりを楽しんでいるようです。
日本のソーシャルメディアユーザーが、ユスフ・ディケチ上級曹長のメダルを獲得したショットを描いた。
ユスフ・ディケチの冷静さは、オリンピック史上最もカリスマ的な動きであると世界の報道機関で解釈されている。
Japon bir sosyal medya kullanıcısı Astsubay Kıdemli Başçavuş Yusuf Dikeç'in madalya kazandığı atışının çizimini yaptı.
— Türk Dünyası Kültürü (@TurkicWorldCt) August 1, 2024
Yusuf Dikeç'in soğukkanlılığı, dünya basınında olimpiyat tarihinin en karizmatik hareketi olarak yorumlanıyor. 🫡 pic.twitter.com/cgD6A7l6Rb
ディケチの”無表情”の理由
ディケチが”無表情”だった理由は、射撃競技の特性によるものです。
射撃では、集中力と落ち着きが重要で、選手は緊張感を抑えつつ、的確な射撃を心がけます。
そのため、多くの選手は専用のゴーグルやイヤーマフなどの装備を身につけ、表情を硬くしがちです。
一方のディケチは、あえてそうした装備を最小限に抑え、リラックスした姿勢で競技に臨んでいたのです。
これは、彼の長年の経験と自信の現れだと言えるでしょう。
韓国選手キム・イェジも話題に
ディケチと並んで注目を集めたのが、韓国のピストル射撃選手キム・イェジです。
キムは、自信に満ちた表情と独特の構えで競技に臨み、SNSユーザーから”メインキャラクターのような存在感”と評されました。
キムは、女子10mエアピストル競技で銀メダルを獲得。
同じ韓国代表の金メダリスト、オ・イェジンとは仲の良い”ルームメイト”でもあります。
キムは、25mピストル競技の予選にも出場する予定で、今後の活躍にも注目が集まっています。
射撃競技の装備
射撃競技では、選手の装備が重要な役割を果たします。
ゴーグルやイヤーマフ、ブラインダーなどの装備は、集中力を高め、的確な射撃を可能にします。
ディケチは、耳栓を着用していましたが、それ以外の装備は最小限に抑えていました。
一方、彼のペアを組んだタルハン選手は、ヘアアクセサリーにトルコ国旗の色を取り入れるなど、個性的な装備で競技に臨んでいました。
このように、射撃競技では選手の装備にも注目が集まるのが特徴です。
まとめ
2024年パリオリンピックで、トルコのピストル射撃選手ユスフ・ディケチが”無表情シューター”として話題を呼びました。
彼の落ち着いた姿勢と、一般人のような装いが、SNSユーザーの間で大きな反響を呼んだのです。
射撃競技では、選手の装備も重要な要素。
ディケチやタルハンの個性的な装備も、競技の魅力を引き出しているといえるでしょう。
オリンピックの射撃競技は、選手の技術はもちろん、彼らの個性や人となりにも注目が集まる、魅力的な競技なのかもしれません。