「ゼルダの伝説」のマスターソードのレプリカを持ち歩いていた男性が英国で逮捕された事件の概要

ゲームファンにとって、お気に入りのキャラクターが使う武器のレプリカを所有するのは魅力的ですが、英国では公共の場でそれを持ち歩くことが違法とされています。

2022年6月、ウォリックシャー州のヌニートンに住む48歳の男性が、まさにそのようなことをしたため、逮捕されるという事件が起きました。

https://globalnews.ca/news/10604050/zelda-replica-sword-man-jailed-nuneaton-uk

この出来事の背景にある英国のナイフ犯罪対策について、詳しく見ていきましょう。

英国のナイフ犯罪の現状

英国では近年、ナイフ犯罪の抑止に向けた取り組みが行われています。

2022年3月までの1年間で、鋭利な器物を使った犯罪が約50,500件発生しており、前年比4.7%増加しているのが現状です。

特に若者層を中心に、ナイフを使った殺人事件も後を絶ちません。

このような深刻な状況を受け、英国政府は様々な対策を講じてきました。

ナイフ所持の規制

英国では、18歳以上であれば自宅でレプリカ剣を所有することは合法ですが、公共の場で所持するのは違法とされています。

刃物の長さや形状によっても規制が異なり、例えば曲刃の長さが50cm以上のものは禁止されています。

つまり、ゲームのレプリカ剣のように、6インチ(約15cm)の刃物であっても、公共の場で所持していれば違法となるのです。

ゲームのレプリカ剣を所持した男性の事例

2022年6月8日、ウォリックシャー州のヌニートンに住む48歳の男性アンソニー・ブレイ氏が、街中を歩いている最中に「ゼルダの伝説」のマスターソードのレプリカを所持しているのが目撃されました。

このレプリカは、ボタン一つで刃が出る仕組みになっていたため、警察は「鋭利な刃物」として判断し、ブレイ氏を逮捕しました。

ブレイ氏は、このレプリカを「フィジェット」(手で遊ぶ玩具)だと主張しましたが、警察は「他人を脅かす可能性がある」と判断。

2022年6月28日、ブレイ氏は4カ月の懲役刑と約3万円の罰金刑を科されました。

ナイフ犯罪対策の一環として捉えられる事件

この事件は、英国のナイフ犯罪対策の一環として捉えられています。

警察は、公共の場での刃物所持に対して厳しい姿勢を示しており、ブレイ氏の行為もそれに該当すると判断したのです。

ゲームファンにとっては残念な出来事かもしれませんが、法律を順守することが何より大切です。

英国では、ナイフ犯罪の深刻化を受けて、こうした取り締まりが強化されているのが現状です。

英国のナイフ犯罪対策

英国政府は、ナイフ犯罪の抑止に向けて様々な取り組みを行っています。

例えば、ナイフ所持に対する罰則の強化や、学校でのナイフ教育の実施、警察の取り締まり強化などが挙げられます。

また、犯罪の背景にある貧困や教育の問題にも着目し、包括的な対策を講じようとしています。

まとめ

ゲームのレプリカ剣を所持していただけで逮捕・有罪判決を受けた事例は、英国のナイフ犯罪対策の一環として捉えられています。

ゲームファンとしては残念な出来事ですが、公共の場での刃物所持は法律で禁止されているため、十分な注意が必要です。

今後も、ゲームとの関連性を踏まえつつ、法律遵守の観点から議論が行われていくことが予想されます。

コメントする

CAPTCHA