ゲームファンにとって、お気に入りのキャラクターが使う武器のレプリカを所有するのは魅力的ですが、英国では公共の場でそれを持ち歩くことが違法とされています。
2022年6月、ウォリックシャー州のヌニートンに住む48歳の男性が、まさにそのようなことをしたため、逮捕されるという事件が起きました。
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U.K. man jailed for 4 months for carrying Legend of Zelda replica sword https://t.co/ErqttroOJl pic.twitter.com/dyD5UVr4du
— Global News Trending (@GNewsTrending) July 4, 2024
この出来事の背景にある英国のナイフ犯罪対策について、詳しく見ていきましょう。
英国のナイフ犯罪の現状
英国では近年、ナイフ犯罪の抑止に向けた取り組みが行われています。
2022年3月までの1年間で、鋭利な器物を使った犯罪が約50,500件発生しており、前年比4.7%増加しているのが現状です。
特に若者層を中心に、ナイフを使った殺人事件も後を絶ちません。
このような深刻な状況を受け、英国政府は様々な対策を講じてきました。
ナイフ所持の規制
英国では、18歳以上であれば自宅でレプリカ剣を所有することは合法ですが、公共の場で所持するのは違法とされています。
刃物の長さや形状によっても規制が異なり、例えば曲刃の長さが50cm以上のものは禁止されています。
つまり、ゲームのレプリカ剣のように、6インチ(約15cm)の刃物であっても、公共の場で所持していれば違法となるのです。
ゲームのレプリカ剣を所持した男性の事例
2022年6月8日、ウォリックシャー州のヌニートンに住む48歳の男性アンソニー・ブレイ氏が、街中を歩いている最中に「ゼルダの伝説」のマスターソードのレプリカを所持しているのが目撃されました。
このレプリカは、ボタン一つで刃が出る仕組みになっていたため、警察は「鋭利な刃物」として判断し、ブレイ氏を逮捕しました。
ブレイ氏は、このレプリカを「フィジェット」(手で遊ぶ玩具)だと主張しましたが、警察は「他人を脅かす可能性がある」と判断。
2022年6月28日、ブレイ氏は4カ月の懲役刑と約3万円の罰金刑を科されました。
ナイフ犯罪対策の一環として捉えられる事件
この事件は、英国のナイフ犯罪対策の一環として捉えられています。
警察は、公共の場での刃物所持に対して厳しい姿勢を示しており、ブレイ氏の行為もそれに該当すると判断したのです。
ゲームファンにとっては残念な出来事かもしれませんが、法律を順守することが何より大切です。
英国では、ナイフ犯罪の深刻化を受けて、こうした取り締まりが強化されているのが現状です。
英国のナイフ犯罪対策
英国政府は、ナイフ犯罪の抑止に向けて様々な取り組みを行っています。
例えば、ナイフ所持に対する罰則の強化や、学校でのナイフ教育の実施、警察の取り締まり強化などが挙げられます。
また、犯罪の背景にある貧困や教育の問題にも着目し、包括的な対策を講じようとしています。
まとめ
ゲームのレプリカ剣を所持していただけで逮捕・有罪判決を受けた事例は、英国のナイフ犯罪対策の一環として捉えられています。
ゲームファンとしては残念な出来事ですが、公共の場での刃物所持は法律で禁止されているため、十分な注意が必要です。
今後も、ゲームとの関連性を踏まえつつ、法律遵守の観点から議論が行われていくことが予想されます。