ロシアのプーチン大統領が、先日北朝鮮を訪問した際に、金正恩委員長に特別な贈り物をしました。
それが、ロシア製の高級車「アウルス」です。
この車は、ロシア国内で開発された最高級車ブランドで、プーチン大統領自らが愛用しているモデルです。
今回の贈呈は、ロシアと北朝鮮の友好関係を象徴する出来事として注目を集めています。
📹Vladimir Putin got behind the wheel of the brand new Aurus Russian luxury car to give Kim Jong-un a ride pic.twitter.com/7oewjCD9Ij
— Sputnik (@SputnikInt) June 19, 2024
アウルスとは?
「アウルス(AURUS)」とは、ラテン語で「金」を意味する「AURUM」と「RUSSIA」を組み合わせた造語です。
2018年に正式デビューした新ブランドで、ロシア国営の「NAMI」(中央自動車エンジン科学研究所)が開発を主導しています。
アウルスの特徴は、ロシア伝統の豪華さと最新のテクノロジーが融合した高級感あふれるデザインです。
エンジンはV型12気筒で排気量6.6Lを搭載し、最高出力600馬力を発揮します。
車体サイズは全長5.63m、全幅2.02m、全高1.72mと、まさに「ロシアンサイズ」と呼ぶにふさわしい大型リムジンです。

プーチン大統領によるアウルス贈呈
2024年6月19日、プーチン大統領は公式訪問先の北朝鮮で、金正恩委員長にアウルスのリムジンを贈呈しました。
同時に、高級茶器セットや韓国海軍の将軍の短剣なども贈呈しています。
この贈呈は、ロシアと北朝鮮の友好関係を象徴するシンボリックな出来事と位置づけられています。
プーチン大統領は、ロシアの自動車産業振興と国威発揚のためにアウルスを積極的に推進しており、北朝鮮への贈呈はその一環と考えられます。
アウルスの意義と今後の展開
アウルスは、ロシア国内では大統領専用車として知られていますが、今後は一般市販モデルの投入も計画されています。
2024年5月には、かつてトヨタが運営していた工場でアウルスの生産が開始されたと報じられています。
北朝鮮への贈呈は、アウルスのブランド力向上と国際的な認知度向上にもつながると期待されています。
ロシアと北朝鮮の関係強化は、両国の政治・経済的な利益にもつながる可能性があります。
まとめ
ロシアのプーチン大統領が、北朝鮮のキム委員長に贈呈したアウルスは、単なる車の贈与以上の意味を持っています。
ロシアの国家戦略の一環として位置づけられており、両国の関係強化にも寄与するものと考えられます。
今後、アウルスは国内外での販売拡大を目指し、ロシア自動車産業の振興と国際的なプレゼンス向上に貢献していくことが期待されています。
プーチン大統領のこの戦略的な贈呈は、ロシアの影響力を示す象徴的な出来事といえるでしょう。