地球を救う「ブループラネット賞」とは? 2024年の受賞者はロバート・コスタンザ教授

地球環境問題の解決に向けて大きな貢献をした個人や組織を称える「ブループラネット賞」。

この賞は1992年に旭硝子財団によって創設され、これまでに33回の受賞者が選ばれてきました。

2024年の受賞者にはロバート・コスタンザ教授が選ばれました。

ブループラネット賞とは ブループラネット賞は、地球環境問題の解決に向けて科学技術の面で著しい貢献をした個人や組織に贈られる国際賞です。

1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットを機に創設され、これまでに33回の受賞者が選ばれてきました。

受賞者の選考基準

ブループラネット賞の受賞者は、地球環境問題の解決に向けて優れた研究をした人や、熱心に活動を続けてきた人たちの中から選ばれます。

具体的には、地球温暖化、大気汚染、水質汚濁、生物多様性の保護など、地球規模の環境問題の解決に大きな貢献をした個人や組織が対象となります。

選考の仕組み

  • 毎年8月から10月にかけて、国内外の推薦人に候補者の推薦を依頼し、推薦を受け付けます。
  • その後、約半年かけて選考委員(非公開)による数次の審議を経て、受賞者が決定されます。

選考基準

  • 持続可能な社会の実現に確かな展望を示し、地球環境問題の解決に大きな貢献をした個人または組織が対象となります。
  • 具体的には、気候変動、大気汚染、水質汚濁、生物多様性の保護など、地球規模の環境問題の解決に向けて優れた研究成果や活動実績を上げた人や団体が評価されます。
  • 審査の過程や選考基準の詳細については、非公開とされています。

補足情報

  • 受賞者には賞状、トロフィー、賞金50万米ドルが贈られ、表彰式典と記念講演会が行われます。
  • これまでの受賞者には、気候変動の研究者、再生可能エネルギーの開発者、生物多様性保護活動家など、様々な分野の専門家が含まれています。

ブループラネット賞は、地球環境問題の解決に向けて大きな貢献をした人たちを称えることで、その活動を広く知ってもらい、さらなる環境保護活動の推進につなげることを目的としています。

受賞者の研究成果や活動内容は、地球規模の環境問題に取り組む上で大きな手がかりとなっています。

2024年の受賞者 –

ロバート・コスタンザ教授

2024年のブループラネット賞の受賞者は、英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのロバート・コスタンザ教授です。

コスタンザ教授は、生態系の経済的価値を実証する研究で知られています。

コスタンザ教授の研究成果

コスタンザ教授は、1997年の論文で、食料生産や水供給、遺伝子資源などによる生態系の経済的価値は年平均33兆ドル(当時)に上り、世界全体のGDPを大幅に上回ることを明らかにしました。

この研究成果は、生態系の重要性を定量的に示したものとして高く評価されています。

生態系の経済的価値

生態系が提供する食料、水、エネルギー、気候調整、レクリエーションなどの様々な便益は、私たち人間の生活に不可欠です。

しかし、これらの便益は市場取引の対象とならないため、その経済的価値が見えにくくなっていました。

コスタンザ教授の研究は、生態系の経済的価値を明らかにすることで、環境保護の重要性を訴えかけるものとなっています。

生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム (IPBES) 

IPBES は2012年に設立された政府間組織で、生物多様性と生態系サービスに関する科学的知見を集約し、政策立案者に提供することを目的としています。

生物多様性の保護と持続可能な利用に向けた科学的根拠を提供し、各国政府の政策決定を支援しています。

これまでに、生物多様性と生態系サービスの世界的な評価報告書を発行するなど、生物多様性保護に大きな貢献をしてきました。

IPBES の活動は、持続可能な社会の実現に不可欠な生物多様性の保護に大きな影響を与えており、ブループラネット賞の受賞に値すると評価されました。

IPBES は、生物多様性保護の分野で世界をリードする重要な国際機関であり、その活動は地球規模の環境問題解決に大きな役割を果たしています。

ブループラネット賞の受賞は、IPBES の貢献を広く知ってもらう良い機会となるでしょう。

ブループラネット賞の歴史

ブループラネット賞は1992年に旭硝子財団によって創設されました。

以来、地球環境問題の解決に尽力した個人や組織を称えるため、毎年1組の受賞者が選ばれてきました。これまでの受賞者には、気候変動の研究者、再生可能エネルギーの開発者、生物多様性保護活動家など、様々な分野の専門家が含まれています。

ブループラネット賞の意義

ブループラネット賞は、地球環境問題の解決に向けて大きな貢献をした人たちを称えることで、その活動を広く知ってもらい、さらなる環境保護活動の推進につなげることを目的としています。

受賞者の研究成果や活動内容は、地球規模の環境問題に取り組む上で大きな手がかりとなっています。

まとめ

ブループラネット賞は、地球環境問題の解決に向けて尽力した個人や組織を称える国際賞です。

2024年の受賞者であるロバート・コスタンザ教授は、生態系の経済的価値を実証する研究で大きな功績を上げています。

コスタンザ教授の研究成果は、環境保護の重要性を訴えかける上で重要な役割を果たしています。

ブループラネット賞は、地球環境保護活動の推進に大きな役割を果たし続けています。

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