米国の不動産投資家であるラリー・コナー氏が、深海探査の専門家パトリック・レイヒー氏と共に、タイタニック号の残骸を探査する潜水艇の計画を立てています。
この計画は、昨年OceanGateの潜水艇事故で5人が死亡したことを受けて、潜水艇産業に大きな影響を与えています。
ラリー・コナー氏とは
ラリー・コナー氏は1950年1月7日生まれの米国人実業家であり、不動産投資会社「The Connor Group」の創設者兼マネージングパートナーを務めています。
彼は不動産投資のほかにも、宇宙旅行にも挑戦するなど、多彩な活動を行っている起業家として知られています。
1950年にオハイオ州デイトンで生まれ、現在もデイトンを拠点に活動しています。
1992年に「The Connor Group」を設立し、高級アパートメントの開発・運営を手掛けています。同社は現在、全米各地に100以上の物件を保有する大手不動産投資会社に成長しています。
2021年には、世界最深部のチャレンジャー海溝とシレナ海溝の探査にも参加するなど、海洋探査にも強い関心を持っています。
2022年には、タイタニック号の残骸探査に向けて、より安全性の高い潜水艇の開発に取り組んでいます。
起業家としての功績が評価され、「Entrepreneur Magazine」の表紙を飾ったり、デイトン・ビジネス・ホール・オブ・フェームの初代inducteeに選ばれるなどの栄誉を受けています。
以上のように、ラリー・コナー氏は不動産投資を中心に活躍する一方で、海洋探査や宇宙旅行など、冒険心に富んだ活動にも積極的に取り組んでいる、多彩な実業家といえます。
潜水艇の詳細
コナー氏とレイヒー氏が使用する潜水艇は、「トライトン4000/2 アビサル・エクスプローラー」と呼ばれるもので、水深4,000メートルまで安全に潜航できる性能を持っています。
これは、昨年事故に巻き込まれたOceanGateの「タイタン」潜水艇が水深1,300メートルまでしか認証されていなかったのと比べると、はるかに深い場所まで到達できる高性能な機体といえます。
事故の教訓と新計画の狙い
OceanGateの事故では、安全面での助言を無視し、危険な挑戦を続けたことが原因とされています。
この教訓を活かし、コナー氏とレイヒー氏は、より安全性の高い潜水艇を使ってタイタニック号の残骸を探査しようとしています。
彼らの狙いは、海洋の力強さと美しさを示し、人々の関心を取り戻すことです。
事故後、潜水艇産業は大打撃を受けましたが、この計画の成功は、再び人々の興味を呼び起こすことができるでしょう。
まとめ
米国の不動産投資家ラリー・コナー氏は、深海探査の専門家パトリック・レイヒー氏と共に、より安全性の高い潜水艇を使ってタイタニック号の残骸を探査する計画を立てています。
この計画は、昨年の事故を教訓に、海洋の魅力を伝えることを目的としています。コナー氏らの挑戦は、潜水艇産業の再興にもつながるかもしれません。