マイクロソフトEdgeがリアルタイム動画翻訳機能を搭載!言語の壁を越えて世界を繋ぐ

マイクロソフトが2024年5月に開催した「Build 2024」カンファレンスで、Edgeブラウザにリアルタイム動画翻訳機能を追加すると発表しました。

https://news.microsoft.com/build-2024-book-of-news/ja

この新機能は、YouTubeやニュースサイトなどの動画コンテンツを、音声吹き替えや字幕で複数の言語に即座に翻訳することができます。

Edgeの新機能の概要

Edgeの新しい動画翻訳機能の主な特徴は以下の通りです。

  • 対応言語: 当初は英語からヒンディー語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語への翻訳に対応。今後、ポルトガル語、アラビア語、フランス語、韓国語、日本語など、さらに多くの言語に対応予定。
  • 対応サイト: Reuters、YouTube、LinkedIn、Coursera、CNBC Newsなど。今後、Dailymotionやvimeoなどの動画プラットフォームにも対応予定。
  • 機能の使い方: Edgeの設定メニューから有効化/無効化が可能。デフォルトで有効化されるかどうかは未定。
  • 技術的な背景: Microsoftの最新AIツール「Copilot+」の技術を活用し、ニューラルプロセッシングユニット(NPU)*1を利用した高速な翻訳を実現。

*1 ニューラルプロセッシングユニット(NPU): 機械学習向けの専用プロセッサ。CPUやGPUに比べて高速な演算が可能。

言語の壁を越えて世界を繋ぐ

この新機能は、グローバルなコミュニケーションを大きく促進すると期待されています。これまで言語の違いが障壁となり、海外の動画コンテンツにアクセスしづらかった人々も、リアルタイムの翻訳機能によって、より容易に情報を得られるようになります。

例えば、英語圏の人がスペイン語の動画を視聴する際、自動的に英語の字幕や吹き替えが表示されるため、言語の違いを気にせずに動画を楽しめるようになります。同様に、日本人がドイツ語の動画を視聴する際にも、日本語の字幕や吹き替えが表示されるため、より多くの人が世界中の動画コンテンツにアクセスできるようになります。

今後の展開に期待

Microsoftは、この新機能の対応言語を順次拡大していく方針です。現時点では一部の主要言語に限定されていますが、今後ポルトガル語やアラビア語、フランス語、韓国語、日本語など、さらに多くの言語に対応していくことが期待されています。

また、対応サイトも当初はYouTube、LinkedIn、Courseraなどに限定されていますが、Dailymotionやvimeoなどの動画プラットフォームにも順次対応していくと見られています。

さらに、Edgeの設定メニューから有効化/無効化が可能となる予定ですが、デフォルトで有効化されるかどうかは未定です。ユーザーが自由に設定できるようになることで、より使いやすい機能になると考えられます。

補足情報

Edgeのリアルタイム動画翻訳機能は、Microsoftの最新AIツール「Copilot+」の技術を活用しています。Copilot+は、ニューラルプロセッシングユニット(NPU)を利用することで、高速な機械翻訳を実現しています。

NPUは、CPUやGPUに比べて機械学習向けの演算処理が非常に高速であるため、リアルタイムの翻訳に適しています。MicrosoftはこのNPUの性能を最大限に活用することで、スムーズな動画翻訳体験を実現しています。

まとめ

Microsoftが Edgeブラウザに搭載するリアルタイム動画翻訳機能は、言語の壁を越えてグローバルなコミュニケーションを促進する画期的な機能です。当初は一部の言語に限定されていますが、今後さらに多くの言語に対応していくことが期待されています。

この新機能によって、世界中の動画コンテンツにより容易にアクセスできるようになり、情報の共有や相互理解が深まることが期待されます。Microsoftのこの取り組みは、言語の壁を取り除き、より豊かな国際交流を実現する一助となるでしょう。

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