株で「情弱煽り」!?三橋貴明の偽YouTube投資広告急増の裏側──600%急騰の甘い罠

2025年夏、SNSやYouTubeで「三橋貴明氏が“情弱(情報弱者)”と煽りながら株のバブルを語る投資広告が頻繁に表示される」との報告が急増しています。

「この3銘柄は必ず600%急騰する」「今すぐ動かなければ後悔する」といった刺激的な言葉──

だが、その真相は本物の三橋氏とは全く関係のないAI偽装動画による詐欺広告でした.

“情弱煽り”投資広告の悪質な手口

SNSで拡散、YouTubeで大量出現

2025年8月下旬、X(旧Twitter)やYouTubeで「三橋貴明が株投資を情弱と煽る広告が流れている」という投稿が一日に複数回目撃されています。

本物の三橋氏の姿・声を模倣した動画は精巧で、出演者が「日経バブルだと浮かれている奴は情弱」など強烈なコメントで視聴者を挑発します。

AI偽造・強気な利益主張

広告の導線は「この3銘柄は必ず600%急騰」など非現実的な情報と共に、特定サイトやLINE登録へのリンクで誘導。

実際にサイトへ進むと「三橋TV株式投資塾」「急騰銘柄情報を無料配布」「毎週10%利益」「限定書籍プレゼント」など、投資意欲を煽る仕組みです。

注釈・専門用語

  • 情弱(情報弱者)…情報リテラシーが低く、ネットなどの情報に振り回されがちな層。
  • AI偽装動画(ディープフェイク)…人工知能技術で他者の顔・声を再現した本物そっくりの偽映像。
  • 煽り広告…過度に感情や危機感を刺激する宣伝手法。

三橋貴明氏本人が公式に全面否定

2025年8月29日、三橋TV公式Xアカウントは「特定株の推奨は一度もない。

広告はAIの偽造動画による詐欺」と強く警告.三橋氏は数ヶ月前から同様の詐欺被害に対して再三注意喚起しており、「これからも推奨は絶対にしない」と断言しています。

三橋氏の信頼性や知名度を逆手に取る巧妙さは、「この人が言うなら…」という安心感を狙います。

こうした“なりすまし詐欺”は経済評論家としての権威を利用した、悪質な心理的トリックです。

広告リンク先は“AI偽株塾”と個人情報搾取

実際にリンク先にアクセスした人の検証をもとに、その特徴をまとめます:

  • 「三橋TV投資塾」と記載し、LINEに無料登録するよう促す
  • 「毎週10%利益」「限定書籍」「グループ参加」など投資情報を“餌”に
  • 登録後、個別チャットで怪しい投資案件(未公開株・仮想通貨など)が勧誘されるパターン多数
  • 初期は偽アプリで少額利益を演出、高額の追加入金を要求
  • 最終的に出金できず、音信不通になり資金が戻らないケースが続発

600%急騰や毎週10%利益など現実離れした数字を掲げる広告は、ほぼ間違いなく投資詐欺です。

注釈

  • 未公開株…証券取引所に未上場の株式。詐欺の手口に利用されやすい。
  • 仮想通貨…インターネット上で流通するデジタル資産。値動きが大きく、詐欺被害も多い。

AI偽装詐欺の社会的脅威

映像・音声合成技術(ディープフェイク)は劇的に進化し、本人と区別がつかないレベルまで精巧になっています。

本人が出演・発言していないにも関わらず、「見た目・声」は本物そっくり──情報の真偽を瞬時に見抜くのは非常に難しい時代です.

投資詐欺の典型的流れ

埼玉県警なども注意喚起する最新詐欺パターン:

  1. 著名人(今回は三橋氏)の偽広告投下
  2. SNSや広告経由でLINE登録へ誘導
  3. “利益が出ている”演出で信頼獲得
  4. 高額資金投入の要求
  5. 出金できず、音信不通へ

2025年現在、全国で同様の投資詐欺被害が急増しており、損失額は一件あたり数百万円単位にも及ぶことが少なくありません。


見極め・通報・個人の自衛策

「おかしい」と思ったら即チェック

  • 誇大利益(100%・600%など)の広告は疑う
  • 「今だけ」「限定」など煽り文句を警戒
  • 本人公式SNS・YouTubeで真偽を確かめる
  • 不自然な動画・声に違和感を持つ

「絶対にやってはいけないこと」

  • LINE登録・個人情報送信
  • 誘導リンクのクリック
  • 振込・送金など安易な資金提供

YouTubeで詐欺広告を見かけた際は、広告右上の「三点マーク」→「広告を報告」→「詐欺的または虚偽の内容」を選んで通報でき、第三者でも通報可能.ユーザからの通報は偽広告排除にとても重要です。

ネットリテラシー

投資広告がここまで巧妙化した背景には、

①AI技術の急速進化、

②コロナ後の個人投資ブーム、

③経済評論家の存在感向上

が絡んでいると考えます。

ネットやSNSの匿名性は悪用側に有利に働き、「見慣れた著名人」が実は本物でない…という情報リテラシー(情報の真偽を見極める力)が求められる時代になりました。

詐欺グループは「人々の不安や欲望」を計算し尽くし、最新技術と社会心理を両方操っています。

特に600%という数字は投資の世界では現実離れしており、「毎週10%」を謳う広告も金融庁の調査では99.99%以上が詐欺案件とされます。

著名人を使うパターンは2023年から急拡大し、被害数は前年同期比180%増—まさに社会問題化している状況です。

YouTube・金融詐欺規制の現状

YouTubeでは金融・投資広告への規制が強化されています。

人物の偽装・虚偽広告・LINE勧誘は明確にガイドライン違反.しかしAI技術の進化により、「検知・排除」が追いつかない例が後を絶ちません。

Google側でも通報対応は迅速化されていますが、ユーザーによる情報提供が実質的に“第一防波堤”となっています。

警察・金融庁も連携してネット詐欺対策を強化中。

埼玉県警の事例では「架空投資詐欺」で年間400件を超える通報があり、復旧は極めて困難です。

まとめ – AI時代の「信頼」「疑念」のバランス感覚を

三橋貴明氏なりすまし投資広告問題は、本人の否定はもちろん、法的にも倫理的にも“明確なアウト”であり、見かけ次第の通報・安易な登録回避が必須です。

600%急騰や毎週10%利益などうまい話に騙されず、「誰が言っているか」ではなく「言っている内容」が本当に妥当か、一歩引いてチェックする習慣が大切です。

今後AI技術が進化する中で、「見たこと・聞いたこと」が必ずしも現実ではない時代になっていきます。

知識・警戒心・そしてネットリテラシー(情報を正しく扱う力)を武器に、“冷静な判断”を持って厳しい情報社会を生き抜いていきたいと思います。

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