バフェット氏の「バークシャー・ハサウェイ」、ついに1兆ドルの大台に到達! 米国テック企業以外で初の快挙

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ社が、ついに時価総額1兆ドルの大台に到達しました。

これは米国のテック企業以外では初の快挙となります。

バフェット氏が長年築き上げてきた「老舗企業」の力強さを示す出来事と言えるでしょう。

バークシャー・ハサウェイとは?

バークシャー・ハサウェイ社は、保険、鉄道、小売り、製造業など、いわゆる「オールド・エコノミー」の企業群を傘下に持つ老舗コングロマリットです。

「コングロマリット」とは、さまざまな事業分野にわたって事業を展開している企業のことを指す用語です。

具体的には、1つの企業が複数の異なる事業を傘下に持っている企業形態を指します。

近年ではAppleなどのテック企業への投資も積極的に行っており、その影響もあって株価は大きく上昇してきました。

バークシャー・ハサウェイ社の歴史

バークシャー・ハサウェイ社は、もともと繊維産業の企業でしたが、1960年代にバフェット氏が経営権を握ってから、大きく変貌を遂げてきました。

バフェット氏の手腕により、保険、鉄道、小売りなど、多岐にわたる事業を手がけるコングロマリットへと成長を遂げたのです。

バークシャー・ハサウェイ社の事業内容 バークシャー・ハサウェイ社の主な事業は以下の通りです。

  • 保険事業(GEICO)
  • 鉄道事業(BNSF Railway)
  • 小売り事業(Dairy Queen)
  • 製造業(Precision Castparts)
  • エネルギー事業(PacifiCorp) などと多岐にわたっています。

このような多角化された事業構造を持つ企業は、リスク分散や相乗効果が期待できるメリットがある一方で、事業の管理・統括が複雑になるデメリットもあります。

近年では、企業の効率化や専門性の向上を目的に、コングロマリット型から専門特化型への移行が進んでいる傾向にあります。

しかし、バークシャー・ハサウェイ社のように、長年にわたって多角化経営を続け、高い収益力を維持している企業も存在しています。

バークシャー・ハサウェイ社の株価推移

バークシャー・ハサウェイ社の株価は、2024年に入ってから28%以上も上昇しています。

S&P 500指数の18%上昇を大きく上回る勢いです。

この株価上昇により、ついに時価総額1兆ドルの大台に到達したのです。

バークシャー・ハサウェイ社の特徴

バークシャー・ハサウェイ社は、テクノロジー企業とは一線を画す「オールド・エコノミー」企業の代表格です。

しかし、その堅実な経営と強固な財務基盤により、長年にわたって高い収益力を維持し続けてきました。

また、バフェット氏の卓越した投資センスにより、Appleなどのテック企業への投資も功を奏し、株価上昇に貢献しています。

まとめ

バークシャー・ハサウェイ社が時価総額1兆ドルの大台に乗せたことは、まさに「オールド・エコノミー」企業の底力を示す出来事と言えるでしょう。

バフェット氏の卓越した経営手腕と、同社の堅実な事業基盤が評価された結果だと言えます。

今後も、バークシャー・ハサウェイ社が「老舗企業」の代表として、高い収益力と株価上昇を続けていくことが期待されます。

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