ジョージ・ワシントンの初代大統領の邸宅であるバージニア州マウントバーノンで、なんと250年以上前のサクランボやベリーが完璧に保存された状態で発見されました。
この驚くべき発見は、当時の食文化や保存技術について新しい知見をもたらす可能性があります。
今回は、この発見の詳細と意義について、専門家の見解も交えながら掘り下げて紹介していきます。
Perfectly preserved centuries-old cherries unearthed at George Washington’s Mount Vernon https://t.co/7wI8h308L1
— The Globe and Mail (@globeandmail) June 17, 2024
2024年6月、マウントバーノンの考古学的発掘調査の際、邸宅の地下室から35本もの瓶が見つかりました。
その中には、サクランボや、グーズベリーやカシスなどのベリー類が入っていたのです。
これらの果物は、250年以上も前のものであるにもかかわらず、完璧な状態で保存されていました。
発見の詳細
発見された35本の瓶のうち、29本が完全な状態で残されていました。
その内訳は、12本にサクランボ、16本にベリー類、1本には両方が入っていたということです。
これらの果物は、当時のワシントン大統領一家が愛していた食べ物であり、歴史的な価値が非常に高いと言えます。
発見の意義
このような250年以上も前の食べ物が完全な状態で発見されたのは、極めて珍しいことです。
通常、長期間の保存は非常に困難で、腐敗や劣化が避けられません。
しかし、今回の発見では、果物の形状や色合いが驚くほど良好に保たれていたのです。
これらの果物からDNA分析や成分分析を行うことで、当時の保存技術や食文化について新しい知見が得られる可能性があります。
例えば、どのような方法で保存されていたのか、どのような香辛料が使われていたのかなどが明らかになるかもしれません。
さらに、発見された種子の中には発芽可能なものがあるかもしれません。
もし発芽できれば、ワシントンが愛した品種の復活にもつながる可能性があり、大変興味深い展開が期待されます。
補足情報
この発見は、マウントバーノンの大規模な修復プロジェクトの一環として行われたものです。
2026年の建国250周年に向けて、同邸宅の修復が進められており、その過程で今回の驚くべき発見があったのです。
修復プロジェクトの責任者であるジェイソン・ボローズ氏は、「発掘は破壊的な作業なので、特に理由がない限り行いません。しかし、この修復プロジェクトのために地面を掘り返す必要があったため、そこで初めて発見につながったのです」と述べています。
まとめ
ジョージ・ワシントンの邸宅から250年以上も前のサクランボやベリーが完璧に保存された状態で発見されたことは、まさに歴史的な出来事と言えるでしょう。
この発見から、当時の食文化や保存技術について新しい知見が得られる可能性があり、大変期待が高まっています。
この驚くべき発見が、私たちに何を教えてくれるのか、今後の研究成果に注目していきたいと思います。