2024年5月3日、NCAA歴代得点王のケイトリン・クラークが、インディアナ・フィーバーのユニフォームを着て、初のWNBAデビューを飾りました。
6,251人もの観客が詰めかけた会場で、クラークは21得点をあげ、3リバウンド、2アシスト、2スティールを記録しました。
“she won’t be able to do that stuff in the wnba” lol pic.twitter.com/U0uRYOhjPs
— Tommy Beer (@TommyBeer) May 4, 2024
5月3日、テキサス州アーリントンのカレッジパークセンターで、WNBAプレシーズンのデラス・ウィングスvsインディアナ・フィーバーの一戦が行われました。
満員の6,251人の観客を前に、クラークがフィーバーの一員としてプレーし、彼女の記録的なデビューとなりました。
クラークの活躍と惜しい敗戦
クラークは前半に16得点を挙げ、ステップバックの3ポイントシュートなどで存在感を示しました。
しかし、第3クォーターは早めにファウルトラブルに見舞われ、ベンチに座っていました。
第4クォーターに再び出場すると、3ポイントシュートを決めてチームメイトのボストンにアシストを記録するなど、活躍を見せました。
試合は79-76でダラス・ウィングスに敗れましたが、クラークの21得点はダラスの新人ジェイリン・ブラウンとタイ。
また、ナリッサ・スミスも20得点を挙げるなど、フィーバーの若手が躍動しました。ただし、クラークは5ターノーバーも犯しており、シューティングも6/15と低調でした。
ケイトリン・クラークとは?
ケイトリン・クラークは、全米を熱狂させた大学バスケ界の至宝です。アイオワ大学時代に数々の記録を樹立し、2023年には史上最年少&最多得点記録で NCAA女子バスケ史に名を刻みました。
そんな彼女の活躍が、WNBAでも期待されていました。
注目を集めたデビュー戦
クラークのデビューには6,251人もの観客が詰めかけ、クラークやボストンの紹介時には大きな歓声が上がりました。会場には「クラーク22番」のサインを持った観客も多数いました。
クラークは「女子バスケットボールにとって素晴らしい試合だった」と述べ、接戦の末の敗戦に満足感を示しました。一方で、ターノーバーの減らしや WNBA の物理的な厳しさへの適応が課題だと話しました。
クラークの存在感とWNBA入門
クラークの危険性を物語るエピソードも。
「WNBAへようこそ」とでも言いたくなるような、ベテランナターシャ・ハワードとの一件がありました。同点の30秒を切った場面で、クラークのレイアップをホワードが冷静にブロックしたのです。
WNBAの肉体的な面でのレベルの高さに直面したクラークでしたが、初陣を終えてすぐに「WNBAのフィジカルプレーに慣れるのが課題」と気づけたことは大きな収穫だったでしょう。
さらなる飛躍のために
「シューターにとって最初のショットが決まるのは嬉しい」とクラークは前置きした上で、自分一人で得点を全て作る必要はなく、むしろスクリーンを使ったり、セットすることで楽にできるはずと試合後も振り返り、成長する姿勢も見せています。
ケイトリン・クラークの活躍ぶり – デビュー戦の数字で振り返る
- 得点:21点(フィールドゴール6/15、3ポインター5/13でチームタイ記録)
- リバウンド:3本
- アシスト:2本
- スティール:2本
- ターンオーバー:5本
チームは79-76で惜しくも敗れましたが、クラークの存在感は圧倒的でした。特に前半は16点を記録し、チームの先頭に立ちました。ステップバック3ポインターなど、彼女の武器である外砲の手際も冴えわたっていました。
Yes, you should get the WNBA League Pass.
— David Astramskas (@redapples) May 4, 2024
Look at these Caitlin Clark shots! pic.twitter.com/Mx3eTb0vUf
新時代の幕開けに期待
クラークの WNBA デビューは21得点と活躍しつつ、ターノーバーや物理的な厳しさなど、WNBA ならではの課題も見られました。しかし、全体としては印象的なデビューとなり、観客の注目も集めました。
今後の成長が期待されるクラークは、チームメイトとの連携を深めながら、WNBA の舞台で自身の才能を発揮していくことでしょう。
新時代の幕開けとなった今回のデビュー戦は、これからのクラークの活躍に期待を抱かせてくれます。