女子バスケ界のレジェンド、キャンデース・パーカー引退

4月28日、WNBA史上最高の選手の一人であるキャンデース・パーカーがSNSで引退を発表したというニュースが飛び込んできました。

本ブログではパーカーの輝かしいキャリアを振り返りつつ、女子バスケ界におけるその影響力と業績について考察していきたいとおもいます。

引退発表のメッセージ

(翻訳)

「I know you gon miss me…」🎶

引退することにした。

ゲームを裏切ることは決してないと約束した。そしてこれをより良い場所に残すと。競争心が常にもう一度を求めるが、時が来た。心と体が知っていたが、頭に受け入れる時間が必要だった。

いつもパレードやツアーなしにコートを去りたかった。ただ大切な人とだけ。今回が最後の試合になると分かっていたが、始めた時と同じように、娘と一緒にコートを後にした。この旅を彼女と始めたように、終わらせた。

協力してくれない足でこのオフシーズンは楽しくなかった。痛みでプレーするのは楽しくない。できるはずなのに…。「同じじゃない」と言われるのは楽しくない。なぜか知っているから、また手術が必要だと認めるのが楽しくない。

13歳の時に小さなオレンジのボールに恋に落ちた。それで世界が回るようになった。最高の高みは比類なく、最低の時は教訓を学んだ。コートの中でも外でも、人気がなくても、自分に忠実でいられたことを誇りに思う。

16年間、生活のためにゲームをプレーできたことに感謝している。ケガが多かったがプレーできたことに。家族、友人、チームメイト、コーチ、医者、トレーナー、ファンがとても思い出深い旅にしてくれたことに感謝している。

しばらくは、ビジネスマンというよりビジネスそのものであることを知っていてほしい。これが始まりだ…ビジネス、プライベートエクイティ、オーナーシップ(NBAとWNBAのチームを所有する)、放送、制作、取締役会、ビーチバレー、ドミノ(ごめん、本気になるよ)に同じ集中力と情熱を注ぐ。

人生の使命は、パット・サミットがいつも言っていたように、「情熱と人を追いかければ、決して失敗はない」。主婦と母親であることが第一優先で変わらない。時間がどんどん過ぎることが分かった。家族との時間を最大限に楽しむつもりだ。

現役選手へ:楽しんで。

どんなに準備しても、魂に空いた穴を満たすことはできない。しばらく悲しむから許してほしい。また違う形でこのゲームが好きになるはずだ。

🎶 「しばらくお別れだ たぶん永遠に。一緒に楽しかった。 でも良いことは終わりがある。 友人たちに同じ愛を示してほしい」

https://www.instagram.com/p/C6UEFJ8xWcW/

キャンデース・パーカーは2回のWNBA MVP受賞者で、NCAA・WNBA・オリンピックと主要タイトルを総なめにした女子バスケ界を代表する選手の1人です。38歳と現役選手としては後期ではありますが、昨シーズンまでプレーを続けていただけに突然の引退発表は衝撃を与えまいました。

キャリアと実績

パーカーの実績としては、

  • NCAAタイトル2回(テネシー大)
  • WNBAタイトル3回(スパークス、スカイ、エイシズ)
  • WNBA MVP 2回
  • オリンピック金メダル 2回

等があります。

WNBA史上初のルーキーイヤーでMVPを獲得したことや、複数のWNBAフランチャイズでタイトルを獲得した唯一の選手であるなど、数々の”初”を達成しています。

通算成績も6,574得点、3,467リバウンド、1,634アシストと得点・リバウンド・アシストのいずれも歴代10位以内につけている唯一の選手で、多様な能力の高さがうかがえます。

パーカーの影響力

パーカーの影響力としては、まずプレースタイルの革新があります。

ガード並みのドリブルとパス能力を持ち合わせたフォワードとして、ポジションの概念を覆しました。

次にリーグの知名度向上への貢献が挙げられます。

ルーキーイヤーから数々の初タイトルを達成し注目を集め、女子バスケというマイナー競技の認知度アップにつながったと言えます。

そしてオーナー入りを果たすなどビジネス面での影響力も大きい。引退後も女子バスケ界で活躍が期待されます。

パーカー引退の意味

突然の引退表明には驚きを隠せませんが、足の故障もあっての決断だったのでしょう。選手としては残念ながら幕を下ろすことになりますが、第二の人生を楽しみにしたいと思います。

ここまで輝かしいキャリアを積んだ伝説的選手の引退は、女子バスケ界にとって大きな損失です。しかし後進の励みとなることも事実で、引退後の活躍にも期待したいと思います。

パーカーの引退と「次世代の顔」

キャンデース・パーカーの引退には、多くのファンを惜しむ声が上がっていますが。 一方で次世代のエースとしてケイトリン・クラークへの期待が一層高まっています。

パーカーは2度のWNBA MVPを受賞するなど、最高峰のパフォーマンスを維持し続けたレジェンド的存在です。ルーキーイヤーから圧倒的な力を見せつけ、その後もコンスタントに活躍を続けました。

一方クラークは現在24歳と若さ溢れるルーキー。

パーカーの引退により「次世代の顔」としてクラークへの注目度が高まっていることは間違いありません。

得点面で抜群の能力を持つクラークには、女子バスケ界を牽引するスーパースターへの成長が大いに期待されています。パーカーの引退を機にクラーク時代の幕開けが待たれます。

おわりに

パーカーは素晴らしい選手であると同時に、家族にも恵まれています。14歳の娘がおり、昨年5月には第二子も誕生しています。私生活での充実ぶりが引退の決断につながったのかもしれません。

いずれにせよ、輝かしい現役生活にピリオドを打ったパーカーですが、第二の人生が楽しみな選手の1人であることに違いありません。

女子バスケ界はパーカーの存在がなくて寂しくなりますが、これからの活躍に期待したいと思います。

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