スターリンクが直接携帯通信を2024年秋に開始すると発表 – 日本でも使えるの?

皆さん、ご存知ですか?SpaceXが運営するStarlinkが、2024年秋にスマートフォンとの直接通信サービスの提供を開始すると発表しました。

これは、これまでの衛星インターネットサービスに加えて、新たな機能が加わるということで、大きな注目を集めています。

では、この新サービスの詳細と、日本での利用可能性について、詳しく見ていきましょう。

スターリンク(Starlink)の直接携帯通信サービスとは?

スターリンクは、これまで衛星を使ったブロードバンドインターネットサービスを提供してきました。

しかし、この度新たに、スマートフォンとの直接通信サービスの提供を2024年秋から開始すると発表しました。

具体的には、以下のような内容になります。

  • 2024年秋から、テキストメッセージ(SMS)の送受信が可能になる
  • 2025年には、音声通話とデータ通信も利用できるようになる予定
  • 既存のLTE対応スマートフォンでも利用可能で、特別な端末は不要

つまり、これまでStarlinkのサービスを利用するには専用の受信機が必要でしたが、この新サービスではスマートフォンから直接接続できるようになるのです。

過疎地域などでも、通信環境の改善が期待されています。

日本でも2024年内に利用可能に

さらに注目なのは、日本でもStarlinkの直接携帯通信サービスが利用できるようになるということです。

2023年8月、日本の大手通信事業者KDDIがスターリンクと業務提携を発表しました。

この提携により、KDDIは2024年内にスターリンクのサービスを自社のau通信網で提供する予定です。

つまり、日本国内でも、2024年内をめどにスターリンクの直接携帯通信サービスが利用できるようになるのです。

これにより、これまで通信インフラが十分に整備されていなかった地方部や過疎地域の通信環境が大幅に改善されることが期待されています。

スターリンクの直接携帯通信サービスのメリット

スターリンクの直接携帯通信サービスには、以下のようなメリットがあります。

  • 地方部や過疎地域でも、音声通話やデータ通信が利用可能になる
  • 既存のスマートフォンで利用できるため、特別な端末は不要
  • KDDIとの提携により、日本国内でも利用可能

特に、これまで通信インフラが十分に整備されていなかった地域での通信環境の改善が期待されています。

スマートフォンさえあれば、どこでも通話やデータ通信が可能になるのは大きなメリットと言えるでしょう。

AST SpaceMobileとの競争

Starlinkの直接携帯通信サービスの登場により、衛星通信を活用した新たな競争が始まっています。

Starlinkと同様に、AST SpaceMobileも衛星を使った携帯電話通信サービスの提供を目指しています。

AST SpaceMobileは、ボーダフォン、AT&T、ノキアなどの大手通信事業者と提携し、Starlinkと競合する衛星ベースの携帯電話通信の開発を進めています。

AST SpaceMobileの特徴は、既存の携帯電話ネットワークとの連携を目指していることです。

一方、Starlinkは独自の衛星通信ネットワークを構築し、スマートフォンとの直接接続を実現しようとしています。Starlinkはこれまでの衛星インターネットサービスに加え、音声通話やデータ通信も提供する予定です。

このように、Starlinkとの競争を意識しつつ、AST SpaceMobileは既存の携帯電話事業者とのコラボレーションを強みとしています。両者の戦略の違いが、今後の衛星通信サービスの展開に大きな影響を与えることが期待されます。

NTTドコモの動き

  • NTTドコモは、Amazon の低軌道衛星通信サービス「Project Kuiper」との戦略的協業に合意しています。
  • これは、Starlink などの低軌道衛星通信サービスに対抗するものです。
  • NTTドコモは、これらの衛星通信サービスとの連携を進め、地上の通信網では対応が難しい地域への高速インターネット提供を目指しています。
  • また、NTTドコモは独自にHAPS(High Altitude Platform Station)の研究にも取り組んでいます。

ソフトバンクの動き

  • ソフトバンクは、HAPS(High Altitude Platform Station)の飛行・通信実験に既に成功しており、先行しています。
  • HAPSは、高高度の無人航空機を利用して通信サービスを提供する技術で、衛星通信と地上通信の中間的な役割を果たすことが期待されています。
  • ソフトバンクは、HAPSを活用した新しい通信サービスの提供を目指しています。

このように、日本の主要通信事業者各社は、Starlink やProject Kuiperなどの衛星通信サービスとの連携や、独自の技術開発にも力を入れています。

利用者にとっては、Starlinkとの競争により、より便利で使いやすいサービスが登場することが期待されます。

今後の展開に注目

スターリンクの直接携帯通信サービスは、2024年秋の提供開始を目指して開発が進められています。

日本でも2024年内にKDDIを通じて利用可能になる見通しです。

この新サービスの登場により、これまで通信環境の整備が遅れていた地域の人々の生活が大きく変わることが期待されます。

また、災害時の通信手段としても活用できるなど、様々な可能性を秘めています。

今後の展開にも注目が集まっていますので、続報にも注目していきましょう。

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